2013年8月31日土曜日

カウントダウン

司法試験の結果発表まであと10日ほどですね。
皆様、気持ちが落ち着かないと思います。

2013年司法試験前日のエントリ(「前日」http://siominn19851225.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html?m=1)の一部を引用します。

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緊張の原因はどこにあるのでしょうか?
それは、中途半端に自信があるからだと思います。
絶対合格すると確信している方、絶対合格しないと確信している方は緊張が少ないでしょう。結果に対する不明確さが緊張を引き起こします。

ならば、合格の自信を高めることが緊張を和らげるのに有効だと思います。不合格だと確信してしまうと悪影響ですし(笑)

今まで、あなたは何千時間勉強してきましたか?
誰に教わりましたか?
誰に支えられてきましたか?

数えきれないほどの本を読んだでしょう。
問題を解いたでしょう。
質問をしたでしょう。
勇気付けられてきたでしょう。


全て、あなたの力にして下さい。


正しい努力をできる限りしてきたはずです。


合格しないはずはない。

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発表で緊張できるのは、人生をかけて勝負をした人だけです。
既に、受験資格を得られなかった方、やむなく受験できなかった方、択一で涙を飲まれた方を乗り越えてきています。

発表前の張り詰めた気持ち、どうしようもない絶望感は今しか味わえませんよ、多分。

ちなみに私は発表2日前に東尋坊(自殺の名所)を訪れました(笑)


去年の自分を鑑みるに、やるだけの事はやった、という気持ちはあったものの、本当に受かっているのか、落ちたらどうなるのかという気持ちでいっぱいになり、不安でおかしくなりそうでした。
おそらく、過去全ての受験者は皆は多かれ少なかれ絶望と戦っているはずです。


司法試験は通過儀礼です。
合格発表までの絶望も通過儀礼と捉えて楽しむ気概をもて!・・・とまでは言えませんが、貴重な経験だと思い、大事に過ごしてください。

合格後、修習に入るまではジェットコースターのように時が進みます。
止まっていた時間が動き出す感じを楽しめるよう、私に関わってくださった全ての受験生、ブログを見てくださっている全ての受験生の合格を祈念しています。


2013年8月30日金曜日

修習地選び

世の中にはツイートを複数まとめるトッギャッターというツールがあります。

そのなかで、もうすぐホットになる話題として。



修習地選びに関するツイートまとめ



合格発表後1週間で資料を出さなければならず、修習地の「そこがいい!」という理由を書くか書かないかで希望が通るか否かが大きく分かれる気がしました。

何かといそがしいので、今のうちからダラダラ書いておくのがいいと思います。


あと、身上報告書は意外と教官や指導担当官の方が読んでいる印象なので、適当な事を書くと訂正が面倒ですよー(笑)

2013年8月29日木曜日

犯人性・犯罪の成否

今日は修習で行っている勉強について。
修習で新たに学んだ「犯人性」という概念を中心に私の理解を書いていきます。
主に,検察起案と刑事裁判起案で書くことを要求されるのは大きく分けて「犯人性」と「犯罪の成否」。
これらの片方ないし両方を書くよう指示されて記録が渡されるので,1日かけて記録を読み解き,証拠により事実認定をするのが起案です。

犯人性とは,当該被疑事実(公訴事実)を行ったのが被告人であるかどうか。
直接証拠と間接証拠で認定する方法があります。

直接証拠(犯行目撃証言など)で認定する場合は,当該証拠の信用性判断です。見間違いがないか・嘘をついていないか等を他の証拠等から認定します。
間接証拠で認定する場合は,犯人が行った行動と被疑者・被告人が行った行動をそれぞれピックアップします。
それぞれの類似点・一致点を判断し,各証拠が持つ推認力を総合し,被告人が犯人であるか否かを認定します。

犯罪の成否とは,司法試験の刑法の答案と似ています。
各犯罪事実の構成要件をピックアップし,構成要件の意義を述べ,所与の記録から証拠による事実認定を行い,事実の意味づけを行うことで認定した事実が構成要件に該当するという作業をします。

これら2つの認定は根本的に適用場面が異なります。
受験段階では「犯人性」という概念は意識せず,問題文は所与の前提としてとらえるのが適切だと思います。
例えば,「刑事事実認定重要判決50選」などは,犯罪の成否についての判断要素を学ぶために受験段階から使うのも有用なのですが,犯人性の認定にのみ役立つ項目もあるので,取捨選択はきっちりする必要がありますね。

2013年8月24日土曜日

新たな環境

ブログ再開一発目。
ぽくないタイトルですが、修習関係です。

現在、66期司法修習生A班は埼玉県和光市に来ています。
和光の司法研修所で集合修習というカリキュラムに日々追われています。

とはいえ、授業は夕方で終わり、結構空き時間があります。


空き時間に何をしているかというと、裁判官志望の方は主に勉強。ほぼ内定は出ている様なのですが、集合修習中に行われる起案の成績は見られるそうで、日々頑張ってらっしゃいます。
一方、修習生の大半を占める弁護士志望の方は・・・勉強もそこそこに、色々と楽しんでいます。
ジョギング、サイクリング、散策、野球、サッカー、テニス、体育館競技。
研修所の施設も使えますし、歩いていけるところに体育館があり、低価格で使用可能です。
これほどまで環境が変化することで、新たな発想、趣味が生まれたりしそうです。
残り半分ですが楽しい2ヶ月になりそうだと感じています。

寮は見た目、病院のようなので精神的に弱ってしまう人もいるようですが、自分を変化させるという意味でも、環境が変わる事に肯定的になるのがいいのではないか、と思います。