2014年5月30日金曜日

再現答案

司法試験を終えて,再現答案を書かれている方も多いと思います。

ブログにアップされている方も増えてきました。



そこで,本日は再現答案についての私の考え方を一つ。


再現答案については,

「書ければいいけど書けなくてもやむなし」

というスタンスをとっています。


まず,「書ければいい」という点について。




合格者の立場から。


再現答案は予備校に売れます。
売れない場合も,後輩指導に役立ちます。

あげればかなり喜ばれます。

あと,変な話思い出作りにもなります(不要な方も多いでしょうが)



不合格者の立場から。


試験直後の再現があるとないとでは分析の精度が変わります。

択一に通過している方ならなおさら,再現答案と実際の論文試験成績を見比べて分析してみることで,試験委員の先生方が何を求めているか,何を書けば評価されたのかが実感できると思います。

抽象的にはあらゆる方が説明していることなのですが,やはり実感するとしないとでは違います。


再現を合格者や信頼のおける方に見てもらう事により,改善点が図れることもメリットです。
私も2013年の司法試験再現答案は述べ150通ほど見させていただきました。




「書けなくてもやむなし」という点について。



もっとも,再現答案って書くのがつらいんですよね。

自分のミスもミスったように書かなければならないし,構成用紙から自分が何を考えて答案を書いたか読み取れないときもあるし。


万人に「書け」というマッチョな精神を持ち合わせていない,できることなら(精神的には)楽をして合格してもらいたい私としては,あんなにしんどいことを人に強いるのは違うかなぁ,と思っているわけです。

この業界って精神的にマッチョな人が多く,マッチョ精神を要求されることが多いので時々息苦しくなることもあったりなかったり・・・



ということで,上記結論に。



ちなみに,私は1年目は構成のみ残し,2年目は書いてブログにあげました。


現在の仕事を考えれば再現を書いてよかったと思ってはいますが,普通の受験生が合格するとして,再現を書く必要はあるかなぁ,という点は疑問です。

落ちたときに,自己分析という観点からは構成のみで十分でしたし。



再現を早期に書いてあげておられる方は素直にすごいなぁ,と思います。まる。

2014年5月26日月曜日

速報会を終えて

24日土曜日に平成26年司法試験速報会を辰巳法律研究所で行い,私は刑事系を計1時間で速報してきました。

本試験を受験された方がほとんどということで,皆様のまなざしは真剣そのもの。

下手なことは言えない,と気を引き締めつつの1時間でした。

あ,「おっぱい」発言などは一応礼儀としてしましたよ!(意味不明



真面目な内容としては,問題の解説ももちろんですが

刑法・刑事訴訟法につき,

1.今年の問題でどれくらいかければ「一応の水準」に達するか

2.今年に限らず安定して「一応の水準」答案を書くためにはどのような視点で当該問題を分析するのがいいか


という点を意識してお話ししました。

もう少し時間がほしいところでしたね。


以前からおすすめしている

「刑法事例演習教材」




「事例研究刑事法」

が役に立つ問題だったと思います。




拙い講義でしたが,受講後の受講生のリアクションを見ると,お役にたてたのではないか,と感じております。


岩崎先生(公法系ご担当)と事前に会議した際に

「今年の問題はハコ思考が役に立つ問題だったねぇ~」

と評していただきました。
私も思考過程・処理手順の定型化たる分析のハコ思考がとても役に立つのではないかと考えております。





おそらく今後,1~2カ所で分析会(今度は「ぶんせき」です)をすることになりそうなので,

決まり次第告知させていただきますし,
終わり次第レジュメの重要部分をブログでUPする予定です。


他の系統と経済法を解かなければ…


    

2014年5月23日金曜日

本試験速報会@辰巳法律研究所大阪校

本試験終了即解説!

ということで,明日(2014年5月24日土曜日)に,平成26年司法試験の解説会を行います!


西口先生のブログでも紹介されていますね。



5月24日(土)17時~20時50分 大阪本校LIVEで実施されます(無料)。
公法系は,岩崎先生
民事系は,西口先生

そして,刑事系は私が担当させていただきます。

刑法30分・刑事訴訟法30分。
今年の問題で「一応の水準」を取るために普段何をすべきかという点もお話しします。

このために,この1週間必死で問題を解いていました。



人気講師の西口先生,岩崎先生と一緒にさせていただくのは緊張します。

しかし,自分なりに受験生の役に立つ1時間にしたいと思っています。



なお,本ガイダンスはLIVE限定です。ストリーミングやDVDでのご提供はありません。

私は後日自分なりの構成(司法試験の正解ではありません)を公開しようとは思っています。




明日はいろんな意味で期待していてください!




2014年5月19日月曜日

試験後の動き

皆様,司法試験及び予備試験(択一),本当にお疲れ様です。


本日は司法試験終了後何をするかについて軽く記載します。



1.就職活動

事務所訪問・サマークラーク・先輩への電話テロ。
様々な手段を用いて業界の常識を知ることが肝要です。





2.再現答案作成

できればしてください。
心の傷をえぐる作業で大変だとは思いますが,新鮮なうちの再現はどのような場合も貴重な資料になります。
お化粧のない答案は後輩の役にも立ちます。少なくとも構成は置いておいた方がいいのではないかと思料いたします。





3.勉強

できれば(r
ちなみに,私は

(1)自分が選択しなかった選択科目の基本書通読(水町先生の労働法を読んでいました)

(2)親族相続(窪田先生がおすすめ),執行保全(和田先生…かなぁ),刑法各論(好みですが,私の好みは西田先生),要件事実(岡口J問題集か30講)及び両訴手続。

修習でも再受験でも役に立つであろうと思うところを勉強していました。

      






4.択一の自己採点

こちらもできれば(r
予備校の速報・2ちゃんねるなどで。
今後の方針が決まると思います。






5.遊び

いうまでもありませんね。
真夏の蝉のように遊んでください。


その他,個別具体的に質問いただければある程度お応えできると思います。







【PR】
関西地区在住の皆様,速報会します!

5月24日(土)@辰巳大阪本校

西口先生(民事系),岩崎先生(公法系),塩見(刑事系)

1科目30分程度ですが,本試験を講師陣がどう解いたか,いかなる分析がなされたかという点を開設しようと思います。

・・・おっp(自重






2014年5月15日木曜日

sioMinnからの手紙

5/17にマイドーム大阪で配布した

「sioMinnからの手紙」


を直接お渡しできない方のために当ブログで公開いたします。


*当たり前六法については2014年5月17日の刑事系第2問開始までの公開予定

➡︎公開終了しました


以下,公開いたします。




1.sioMinnからの手紙

2日間の受験,お疲れ様です。
中日を挟んだとしても,あまり疲労が抜けていないことと思います。

しかし,それは周りの受験生も同じことです。疲れた頭で大量の事務処理を要求される刑事系にこそ,「当たり前六法」が効くと思います。

当たり前六法とは,本番5分前に見るべき「分析の視点」につき,まとめたものです。
入らない知識を詰め込もうとするより,いつも通り検討手法をなぞることが効率的かと思い,作成しました。

司法試験では,事実と条文に素直な答案が喜ばれます。
奇をてらい,学説に走った答案ははじかれます。
そんな「当たり前」を忘れず,残りの論文4時間を精一杯戦い,重い六法を持ち帰ってください。


今回は,試験当日ということで,各科目の「当たり前」を7つに絞ってみました。

7つといえば・・・?




7つの当たり前を答案で集めて,合格という龍を呼び出し,願いを叶えてください!!


2014年5月14日水曜日

一日目終了

一日目終了ですね、本当にお疲れ様です!



受験生の方。

明日以降のため、他にやるべきことがあると思った方はすぐにブラウザを閉じてそちらに取り掛かりましょう。

ここから先はそんなに意味のないお話です。
もちろん、内容にも触れません。




手持ち無沙汰な方、ざっと読んで


「ふーん」


と思ってダラダラお過ごし下さい。

自覚的な疲労も無自覚の疲労も大きいと思います。




一日目が終わりました。


まず、わかっていただきたいのは今の手応えはあくまで主観だということです。



ただ、(主観的に)できたかたはその調子で行きましょう。
ノリノリで、勢いであと3日過ごして下さい。

手応えが普通の方はそれでいいんです。
普通のことを普通にするのが難しい試験です。
普通のことを全ての科目でできるように、務めましょう。

失敗したかなーと感じた方。それが標準です。客観的な指標はまだでていませんし、おそらく細かいところは決まっていません。

さらに、民事・刑事・択一とある中、まだまだ合否は決定しません。
ここから主観的な挽回を目指し、秒速で忘れ、2秒で切り返しましょう!



私事ですが、今年から大阪会場の前で受験生を見送ることにしました。

挨拶を返してくださる方、自分なりに集中されている方様々ですが、皆一定の境地に達していると感じました。

アクシデントなく全ての日程をおえられることを祈っています。



私は土日も会場に伺います。

あと、何か配るものがあった方がいいと思ったので

「当たり前六法-試験前特別バージョン」(土曜は刑事系、日曜は択一予定)
と、
「sioMinnからの手紙」を配布することにします。


大阪会場の皆様、よろしくお願いいたします!


ふぁいと!!!

2014年5月8日木曜日

超直前。

昨日をもって,京都産業大学で行っていた修了生向けチューターゼミが終了しました。


先週土曜日をもって終了した辰巳法律研究所でのハコ思考ゼミと並び,私が担当する平成26年司法試験に向けた講義はすべて終了しました。


今後,ゼミ生からの質問対応などはありますが,ひと段落といったところです。




今回の受講生は,私が講師として本格始動し始めた最初の世代ということもあり,拙い点も多々ありご迷惑をおかけいたしました。


そんな中,主として受講生の努力の結果,ゼミ開始当初と比較し答案の出来がどんどん良くなっているのが見て取れたことはとてもうれしいものでした。



後は結果のみ!

9月のうれしい報告を期待しています。








ここからはゼミ生を中心とした私にかかわっていただいたすべての方に向けての言葉。


試験は不安なものです。

不安に打ち勝つために勉強を重ねてきた方もいるかと思います。
しかし,試験当日までに,完全に不安を払しょくできた方はいないと思います。


合格者の大半は不安なまま受験し,不安なまま合格しています。





あなたは必ず合格します。




とは言えません。


しかし,自分の努力を信じ,わからない問題が出たときもパニックにならなければ,合格の可能性は上昇します。




せっかくの努力,どうせならすべてぶつけましょう。


主観的なミスをしても,択一の最終設問が終わるまでは得点は決まりません。




簡単に「あきらめるな!」ということはしたくないので,長々と書いてしまいました。






・京都産業大学のゼミ生

・辰巳法律研究所のゼミ生

・個別に添削させていただいた方

・大阪大学・立教大学でのハコ思考ゼミ受講生

・東北大学でのハコ思考飲み会(?)参加者

・「独占禁止法のハコ」「当たり前六法」を購入していただいた方

・ツイッターのフォロワー様

そして,

・このブログの読者の皆様




全ての方が自分の力を出し切ることを祈念しています。

私は皆様の味方です。


前日にでももう一度見返していただければ幸いです。



ps.今年から大阪会場に行こうと思います。
少なくとも土日は行きます。
面識がなくても気軽に声をかけていただければ,と思います。

2014年5月1日木曜日

200000

5月に入りました。


平成26年司法試験まで残り10日少々ですが,



1.知識については,今持っているものを高速周回することによって,正確性を高めることができます。

2.分析については,下記その他でいう問題分析の中で,新たな視点のストックがいまだ有効です。

3.表現については,三段論法・原則例外をはじめとする,よりわかりやすい物を追求する余地があります。

4.体調管理は言わずもがな。

そして,5.その他の要因として,論文を書く頭の回転と腕の筋肉はすぐに鈍ってしまうので,定期的に腕の運動とリラックスを兼ねて書くことが重要かと思います。





なんにせよ,大したことができない中で,いかに自分の合格可能性を上げるかに意識を注ぎましょう。


拙著「当たり前六法」には総論がありませんが,「ハコ思考」講義の中でも繰り返しお伝えしたエッセンスの一部が上記事項に入っていると思います。








そして,久しぶりにブログのカウンタを見ると,拙ブログのアクセスが200000を超えていました。



必要のない内容も多々あるかと思いますが,

皆が考える「当たり前」を言語化することに注力し,

「ハコ」を作成し,そこに事実を入れる


という方法論がある程度受け入れられた成果かな,と勝手に思っています。


講師としての成長とともに,ブログもますますパワーアップさせていきますので,これからも読んでいただければ幸甚です。