2014年12月19日金曜日

【真冬の】ガイダンス告知【祭典】

【】内は悪乗りで付けました。はい。

ということで,きたる12月21日に辰巳大阪・京都でLIVEガイダンス<予約不要・もちろん無料>を行います。

詳細

12月21日(日)

16:00~17:30 辰巳京都本校

19:00~20:30 辰巳大阪本校


ガイダンスの主たる目的は,ぶっちゃけゼミ参加者誘導です。

京都・大阪で開講されているゼミにはまだ若干名の余裕があります。
従って,追加募集を行おうと思っております。

辰巳の中の人に確認してみますが,私の気持ちとしては補講という形で最大限,ゼミのメリットを享受していただきたいと思っています。


もちろん人数が増えれば,追加クラス開講もあり得ます。
そうなれば,より細やかなゼミ運営ができるので,受講生にとってもいい展開かなぁともくろんでおります。



もっとも,無料ガイダンスだけ聞きに来ても役に立つように工夫をしたいと思います。


ガイダンスの内容は,

・ハコ思考総論(いつものガイダンス)

に加え,

・予定作成手法のハコ
・メンタルコントロールのハコ

をお話しする予定です。



特に浪人生はメンタルの浮き沈みがあることが多く,淡々と勉強することが難しい状態になることもあります。
当初の予定を修正せざるを得ない状態になる方もいるかと思います。

当該ガイダンスを一つのきっかけにし,合格の一助にしていただければ幸いです。



では,当日お会いしましょう!

(なお,要望があれば東京や各地方でもできるそうなので,アンケートに「塩見を呼んでくれ」と書いていただければ幸いです笑

合格答案集読んでます。
また,講義に反映させます。

2014年12月16日火曜日

二回目の二回試験結果【追記】

速報ベースですが,どうやら合格していたようです。

ほっとしました。


明後日から弁護士!!!!!!!!!




以下追記


私は,

大学で1年

司法試験で1年

二回試験で1年


ストレートで通った同期よりも遅れてしまっています(現在29歳の年ですね,ええ)。

特に,二回試験は通常落ちない試験といわれていますので,この一年非常につらかった。


しかし,それぞれの状況下で色々な方々に支えていただいたからこそ現在の自分があると信じています。
現状を肯定して進むしかないと思っています。


これからも,いろいろな苦難があると思いますが,乗り越える力を浪人時代に得たと信じ,弁護士として,講師としてさらに努力していきたいと思います。


今後ともよろしくお願いいたします。

2014年11月19日水曜日

明日から二回試験

ああ嫌だ。

とはいえ、きっちり書いて帰ってこなければバッジが手に入らないので、やることやって大阪に帰ります。


サクッと受かります。

2014年10月23日木曜日

ご質問にお答えします!(その7)

ネタに困ったときのask.fmまとめ。


その7ですね。質問もかぶってきますが,できるだけ


「以前お答えした」


という回答にしないようにはしているつもりです。



司法試験に関係ありそうな質問をまとめてます。
一応,軽くチェックはしていますが,回答時の主観であることはお忘れなきよう宜しくお願いします。




1.辰巳の趣旨規範ハンドブックを使用されたようですが、規範やその理由をどの程度吐き出せる感じで、覚えていましたか?
全部キーフレーズを出せるレベルですね。
一言一句覚えて吐き出す必要はありませんしむしろ有害ですが,概念を理解したうえで重要な一言を切れよく出すのは必要かと思います。


【参考】=現在改訂作業中のようですね,直接書店で!=


2.理屈ではわかっていても、実際には時間との兼ね合いで論点に飛び付いた感じの答案になってしまうのですが、これはやはりまずいでしょうか?
合格答案にも、意外と論点に飛び付いた感じの答案が多い気がするのですが。

結果的にそうなる、というのと最初から諦めるというのは違います。
論点飛びつき答案で受かるとしても、飛びつかない方がいいと思うのであれば本番まで飛びつかない練習をすべきでしょう。

で、問いに答える、事案の解決という観点からは論点だけ書けばいい、という風にはならないと思います。




3.何をどれくらいやれば合格できるのかという考え方ではなく、自分に何か不足しているかという発想で行動(学習)する方が合格しやすいと思うのですが、いかがでしょうか?

どちらの発想をとるにしても、目的(司法試験合格?1000番以内?二けた?)を定めて、自分と目的の距離を見定めるのは必須ですね。




4.学部生です。
ある程度一通り勉強し終わった後に、新司の過去問を解いてみるのは効果的ですかね?

効果的です。
司法試験を目指しているのであれば、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉からわかるように、早い時点で目標のレベルを知ることは重要です。

「一通り」というレベルがどこかは各人の定義次第で不明ですが、少なくとも解説を見れば典型的な争点とその帰結がわかるようになっていれば、とりあえず問題だけでも見てみるのはいかがでしょうか?






5.予備校のいわゆる入門講座は受講されましたか?

してません。

ただ,入門レベルの方向性は早く定めたほうがいいので,条文や判例を意識させるような入門講義
(赤木先生@akagilawのものなど)
は受けておいたほうがいいのかなぁと思います。





6.民訴についての質問です。
ロースクールでロースクール民訴をテキストをしていないのですが、単独でロースクール民訴の問題を検討する必要はありますか?

したほうがいいかしないほうがいいかで言えば,したほうがいいと思います。

ただ,コストとの観点でいけば,
「私は」
「司法試験合格のためには」
ほかにやるべきことがあるのではないかなぁと思います。





7.三振したらどうすればいいですか?

厳しいことを言います。

三振した後を人に聞くようなメンタルだと、受かっても苦しむと思います。
私もまだ道半ばですが、司法試験に合格してもまだまだ苦難は続きます。

落ちると思っていませんでしたが、私は二回試験に落ちた時の準備もしていました。

もっというと、受かった年の司法試験に仮に落ちた場合の準備もしていました。
各状況を想定し、自分にとって最適の答えを出す能力は司法試験受験にも求められるのではないでしょうか?

つかんだ答えがご自分の宝になると思います。






8.受験指導されていて、この人なかなか合格しないなあと思う人のタイプを教えてください。

合格しない「だろう」なぁという人。

  1.こだわりが強すぎる人
  2.こだわりがなさすぎる人

ですね。

私は2のタイプだった(今も本質的にそうです)ので苦労しています。










9.司法試験関係でためになるブログがあれば、教えてください。

私のもの以外で,という話ですよねw


おでんや(Yu Numakura)さんのまとめ

https://twitter.com/odenya2/status/520751493960314880


や,

はしもとさんのまとめ
https://twitter.com/choco_sundae1/status/509301773857587201


は私も参考にしていたブログが多いです。







10.旧司法試験の論文過去問を検討するのにいい問題集ありますか?

あくまで昔の記憶です。

かつ、旧試は記念受験程度ですのでその点ご容赦ください。
スタンダード100は問題量が多く使いやすかった気がします。
後は柴田先生とか。


ちなみに,私の認識としては,優先度は

新司法試験過去問>>予備試験過去問>>定評のある問題集≒旧試験過去問

くらいです。
【参考】
 

2014年10月9日木曜日

平成26年司法試験予備試験(論文式)の結果について

本日は予備試験論文の結果発表がありました。


http://www.moj.go.jp/content/001127750.pdf


以下,情報を。


 受 験 者 数 1,913人(うち途中欠席13人)


 採点対象者 1,900人


 合 格 点 210点以上


 合 格 者 数 392人


 採点対象者の最高点等

(1) 最高点 318.23点

(2) 最低点 48.70点

(3) 平均点 177.80点



とのことです。



ちなみに短答式の受験者は10,347人ですね。

ざっくりいうと,1万人が400人になったということです。

数だけ見ればすごい倍率ですね。




そして,去年の論文合格者数が381人。今後も400人合格あたりで推移するのでしょうか。



来年の司法試験に向け,いわゆる「予備試験組」の占める割合は今年と同程度(リベンジ組が入るので少し割合が下がるかもしれません)になりそうですね。




合格者の方,おめでとうございます。


私は未体験なので軽々には言えませんが,ブログやツイッター等で口述対策に向け,有益な情報を発信してらっしゃる方がいるので,そちらで情報収集を行い,口述であしもとをすくわれないようにしてください。



来年受験してやろう,という方。短答論文でそれぞれ5分の4がふるい落とされる試験は簡単ではありません。

もっとも,過去問を分析する限り,司法試験で問われる能力が予備試験でも問われている,ということは間違いがないと思います。



そうであれば,


司法試験短答(科目数は変わりますが)に向けた条文判例の知識

問題文を時間内に分析し,法曹の共通言語で表現する力



は必要ですし,細かい部分に差異はあれど,根幹部分は同じ対策でいいのではないかと思います。





いろいろ騒がれていますが,現状は法科大学院を卒業するか,予備試験に合格すれば司法試験受験資格が得られます。


司法試験の採点は書面(とマークシート)のみで行われるので,どちらのルートであろうが合格するために必要な能力は変わりません。


周りが気になるかとは思いますが,淡々と勉強に励んでください。

     

2014年10月7日火曜日

「絶対にすべらない答案の書き方」と「結論から書く司法試験答案」と,「ハコ思考」(書評)

以前,ask.fm経由で「絶対にすべらない答案の書き方」と「結論から書く司法試験答案」を読み,どのような感想を持ったかを質問されました。

もっとも,2冊とも読んだことがなかったので,質問されたのを契機に購入し,一読してみました。



結論から言うと,両者ともに司法試験にとって「使える」本であることは間違いないと思います。

以下,それぞれにつき私なりのレビューをさせていただきます。



①「絶対にすべらない答案の書き方」

辰巳講師の福田先生が書かれている本です。



私とは違った,しかし似ている視点(失礼かもしれませんが…)から合格のためにどうすべきかという点につき1冊の本にしています。


滑る答案・すべらない答案を明快に分類している点が(各論の一部に私の考える見解と相違はあれど)わかりやすくてよかったと思います。



全200ページ程度で,図表などを駆使していますので,かなり読みやすいです。



各科目についても簡単に言及されており,受験生は一読して損はない本かな,と思います。



ハコレジュメ(現在100ページ程度かな?)を書籍化するならこのような形になるのかな,と思うものでした。










②「結論から書く司法試験答案」

田中嘉寿子先生が法学セミナーに寄稿されたものです。
実際に多数の方を指導された経験から,答案の書き方について思うところを教授していただいています。

・・・こちらも,マスターすれば武器になります。

司法試験の答案において,結論から書かなければならないとは思いませんが,書き方として身についているのであれば問題はないと思います。

参考答案くらいのレベルで安定してかけるのであれば,文句なしの合格だと思いますので,「これで行く!」と決めて結論から書くスタイルを徹底してみるのもいいかもしれません。














2つを読んだ結果の感想。


合格のための答案の書き方は結局,似通ってくるんだな,と思いました。

「結論から~」にしても,形式(表現)面で多少の際はあれど,法律家の共通言語たる三段論法を正確に書く,という方針自体は一緒なんじゃないかと思います。



私の指導手法である「ハコ思考」についても結局元をたどれば同じことだと思います。

それを,いかにわかりやすくお伝えするかという点が永遠の課題。

答案でもそうなんですが,今,何についてお話ししているかという点は常に考えないといけないと思います。




なお,今後も書籍購入の参考にはさせていただきます!

(全て購入していると予算的に厳しいので買う本は選びますが)


今回は2冊とも今後の講義に使える部分もある「アタリ」の本(語弊がありますが)でよかったです。


「ハコ思考」も,書籍化できるよう鋭意努力いたします!

書籍化したい!





<ちなみに電子書籍は既に出版しています>

「独占禁止法のハコ」


「当たり前六法」


「司法試験合格シミュレーション1」


書籍については,現在「司法試験合格シミュレーション2」を鋭意作成中です。

できるだけ早く出版できるよう,がんばります。



2014年10月4日土曜日

平成26年司法試験出題の趣旨(の読み方)

出題の趣旨が発表されましたね。

http://www.moj.go.jp/content/001127521.pdf

例年9月中に発表されていたところ,少し遅くなったことにいかなる意味があるのか。


邪推しても仕方のないことですが,受験を支援している身としては早く出してほしかったところですね。



一読したところ,すでに速報や分析を行っている刑事系・民法・民訴について大きく外れるところはなかったようです。

少なくとも,私が分析している程度のことを本番で表現できれば大きく外した答案にはならなかったのではないかと思っています。

刑法の丙の扱いが趣旨でも濁されている点・刑訴問2で,「要否」につきH13判例につき紙幅を割いている点など,どのような意図か100%わかっていない点もありますが。



内容の分析はすでにいろいろな方がされているので,私は気を付けたほうがいい点を改めて。


こういう資料が出た時に真っ先に目が行くのは,「何が書けた・書けなかった」という点だと思います。
実際に,それで構わないとも思います。

もっとも,本当の合否レベルについては(何が書けた,という点も大事ですが)それ以前で決着がついているのではないかと思います。


実際に,ちゃんと書いた!と思っても,かえってきた点数をみたら評価されていないということがままあります(予備校答練でもありますよね)。


それは,「何を書くか」ではなく,「どう書くか」のレベルで差がついているのではないかと思います。

「書けているのに点がついていない」

と思った方は、今一度

「本当にその書き方で相手に伝わるか」

という点につき検討して見るのもいいと思います!


ぶんせき本や,上位合格答案集などを見て,「どう書くか」という点につき考えてみてはいかがでしょうか。


  

出題趣旨を上手く使い,合格に必要な力を蓄えましょう!

2014年9月29日月曜日

添削を役立てるために

最近,再現答案の添削を受けることが多くなってきました。

手書きももちろんですが,PCで提出してくれる方が多く,コメントを入れる形式で添削しています。


添削している中で,形式面について,最低限こうしたらいいんじゃないかと思うことが出てきたので記事にしてみます。




①行・文字を本試験仕様にする


御存じの通り,司法試験の答案は1ページ23行です。

そこで,ワード1ページ23行で答案の表示を統一すれば,自分の答案が実際にどれくらいの分量なのか判断しやすくなります。


さらに,通常1行は27~8文字で,数字やカギかっこ等を踏まえると,大体1行35文字くらいになるはずです。


そこで,23行*35文字くらいにすれば,自分の答案が本試験でどれくらいの分量化把握できます。
再現答案であれば,実際に書いた分量と大きく異なっていれば「お化粧」や「書き洩らし」に気付く可能性も高まります。

文字数は個人差がありますが,行数に関しては変わることはないので,調整してみるのはいいかもしれません。




②コメントを入れる

なぜこの文章を入れたか,この表現にしたかを明示していただいていれば,添削の際に
「この書き方では伝わりにくい」
「こうすべき」
といったコメントを残しやすくなります。

その他,100%自分の役に立てるためには,大まかでもいいので,聞きたいことを明示しておくのは重要だと思います。




この2点は軽く改善できる点であり,役立ち度が高まるのでお勧めです。

合格のために上げられる効率は上げるのが吉ですので,軽く紹介させていただきました。



2014年9月26日金曜日

【速報】ハコゼミ京都・大阪で開講決定!

先日より申し込みを受け付けていたハコ思考ゼミですが,

無事,京都・大阪共に開講されることとなりました。



京都→10月1日(水)18:00~

毎週水曜日18:00~21:00で開講


大阪→10月4日(土)17:00~

毎週土曜日17:00~20:00で開講



どちらも全21回で,司法試験過去問を「ハコ思考」の観点から検討いたします。


初回は平成25年憲法を検討いたします。

受講される方はできれば開講2日前までに答案を書いてきてください。

  


第2回は平成25年行政法を検討いたします。

受講される方はできれば憲法のゼミ開催日に答案を持参してください。






なお,まだ人数には多少の余裕がありますので,辰巳京都・大阪各本校もしくは私にアクセスしていただければ受講手続を進めさせていただきます。


受講生の合格に少しでも寄与できるよう,微力を尽くします。

2014年9月15日月曜日

戦略ガイダンス補足

去る2014年9月13日。

来年絶対合格するための戦略ガイダンス


と称して,京都・大阪でガイダンスを行いました。



各1時間のガイダンスだったので,舌足らずになってしまった部分が多く,20日(土)のプレゼミ前ガイダンスにて補足すべきことも多そうです。



京都・大阪では
「こんな戦略論が聞きたかった」
という点,レジュメに示した項目につきどこをお話しするか,アンケートを取らせていただきました。


票数が多かったものは今後文章化し,何らかの形で公開したいと思っています。





以下,京都・大阪のアンケートを公開いたします(匿名性が薄れないように文面は改変しています



【京都】

10点満点中

10点・・・1名

9点 ・・・2名

8点 ・・・4名

7点 ・・・3名


戦略と総論を詰め込んでしまったので,少し満足度が低くなってしまった点,反省しています。

とはいえ,


「普通の人」の合格方法について着眼するのはありがたい
矯正の必要性についてわかった
自己分析を深める重要性についてわかった
リアリティがあった
モチベーションが上がった


など,一定の評価を得られたことは良かったかな,と思います。





【大阪】

反省を踏まえ,戦略面に集中してお話ししました(それでも時間不足でした…

10点満点中

10点  ・・・2名

9点   ・・・2名

8.5点 ・・・1名

8点   ・・・6名

7点   ・・・3名

ということで,京都の時よりはいい評価をうけたかな,と思います。


その上で,


短時間でありながら内容が充実していた
具体的な説明がよかった
いい意味で「普通」であることを意識している点がよかった
時間が足りない,もっと聞きたい
合格への戦略に説得力があった
声が大きく,聞き取りやすい(笑


というプラスの評価をいただきました。



今回のマイナス評価はほとんど時間面で,もっと聞きたい!というものだったので,時間内に多くを伝える技術を向上させる必要があるな,と感じています。



アンケートの結果,今後,文章化する予定の項目は,





上位答案・判例百選の読み方(10票を超えるぶっちぎりでした)

メンタルの保ち方

精神論の使い方(メンタルの保ち方とは違う側面から)

予定・目標の立て方(全日程及び1日)

「復習」について


くらいです。

上位答案・百選の読み方は近日中にブログで公開します。

もっとも,いたって「普通の」話なので,拍子抜けしないようにしていただければと思います。




以下,明日以降の無料講義の告知です。


1.京都産業大学民法公開講義

9月16日
13:00~京都産業大学で行います。

http://www.kyoto-su.ac.jp/graduate/pro/lawschool/news/20140916_koukai.html


平成26年民法を題材に,ハコ総論をお話しする予定です。

飛び入りでも私は構わないのですが,事務手続上一声おかけください。



2.ハコゼミガイダンス&プレゼミ


京都 11:00~12:00 ガイダンス
    12:30~14:30 プレゼミ

大阪 17:00~18:00 ガイダンス
    18:30~20:30 プレゼミ

大阪会場では,ゲストをお呼びしています(参加未定


冷やかし大歓迎ですので,ぜひハコ思考を感じてください。


プレゼミで使用する問題は


平成25年民法


  



 ですので,予習していただければ2時間がより有意義に使えるかもしれません。



おいでやせ,山の上・京都の町中・大阪!











2014年9月9日火曜日

平成26年司法試験合格発表

2014年9月9日午後4時、平成26年司法試験の合格者が発表されました。



合格された方、おめでとうございます!


ここから急速に流れ出す時を楽しんでください。









残念ながら不合格に終わってしまった方。

まず、一番はじめに言っておきたいことは



「筆記試験で不合格になっただけで、あなたの人格が否定されたわけではない」



ということです。





私はこの言葉に救われました。



とはいえ、落ちてしまったことは事実です。


明日の朝起きたら受かっている、なんてことはありません。


司法試験は文面審査です。

制度的に色々動きはありますが、今年の受験生の中で上位に入った方が合格されたということです。



受け止めて、立ち上がりましょう。



法曹になるには、普通の方は司法試験に合格するしかありません。



あなたが、法曹になりたいと思った時のことをもう一度思い出してください。


その思いが今もあるのであれば、再度立ち上がってください。



幸い、あと8ヶ月あります。何かを成し遂げるには十分な時間があります。


微力ながら応援いたします。

2014年9月5日金曜日

要件事実やらないか(要件事実入門レビュー)

遅ればせながら,岡口基一裁判官(と中村真弁護士)の新作である「要件事実入門」を購入し,ざっと読みました。


遅れたのは品薄で購入が遅れたからです。


以下のアマゾンのリンクでは,ブログの投稿(平成26年9月5日)時点で品薄,再入荷未定の状態です。



ツイッター・フェイスブックなどのご本人の宣伝が功を奏して(?)爆発的な人気になっているようですね。



とはいえ,宣伝のみでは人気は出ません。


内容が確かだからこそ,我々も「せり上がり」するってもんです。


その点は「要件事実マニュアル」「要件事実問題集」の著者である岡口Jへの高い信頼があります。






具体的な内容については,



1 民事訴訟の知識

2 要件事実論総論

3 要件事実論各論

ふろく 要件事実論を用いた司法試験論文問題の分析

エピローグ やらないか


と盛りだくさん。



他の方もおっしゃっていると思いますが,この本の特長として私が感じたのは,


・民事訴訟の知識で,要件事実の考え方の基礎の基礎をきっちり説明してくださっている点

・「要件事実論各論」で,新問研では物足りず,類型別では言葉足らずな部分を説明してくださっている点

・裁判官の知識・分析をもって司法試験民法を分析してくださっている点

・随所にネタがちりばめられている点(家等内科,ERDT,中村先生の漫画など)




ネタ以外の部分は勉強になる部分が多く,今から要件事実の勉強を始める方,要件事実をわかった気になっている方にちょうどいい本だと感じました。

辰巳法律研究所の看板講師である,西口竜司先生が,さっそく要件事実入門を用いた講義を行われるとのこと。




司法試験講師の立場からすれば,「ふろく」につき,「要件事実論を用いた」分析ということを意識したうえで,他の分析手法もある(要件効果論からの分析,あくまで民法のテストである)ということをしっかりいう必要があるのかな,と思いました。

とはいえ,どちらが正解ということはなく,問題文を法的に整理し,抽象論のフィルターを通して整理することで合格点が取れるテストですので,要件事実論を用いた分析を示してくれるこの「ふろく」は,単なる「ふろく」にとどまらない価値があると思っています。




いやー,すごい本が出たものである。

「せり上がり」がとまりませんなぁ。

2014年9月3日水曜日

9月無料ガイダンス・講義告知

9月のガイダンスや講義も続々決まってきました。

うち,無料のもの(参加自由のもの)を告知させていただきます。


①9月13日

「ハコ思考」でリベンジ合格した塩見恭平による
来年絶対合格するための戦略ガイダンス


辰巳京都本校 13時~14時

辰巳大阪本校 16時~17時


京都と大阪の内容は同一です。

一度落ちて戦略を練った自分の経験から,5月の試験に安定合格するために何をすべきかをお話ししようと思います。

ということで,ベースは「ハコ思考」ガイダンスなのですが,少し予定・計画よりの物になるかと思います。



②9月16日

京都産業大学 13時~15時

課外講座(民法)

http://www.kyoto-su.ac.jp/graduate/pro/lawschool/news/20140916_koukai.html

平成26年民法を使い,「ハコ思考」総論的なことをお話ししようと思っています。

締め切りは過ぎていますが,電話すれば何とかなるかもしれませんので,ぜひお申し込みを!





③9月20日

「ハコ思考」でリベンジ合格した塩見恭平による
来年絶対合格するための「ハコ思考」ガイダンス&ゼミ


辰巳京都本校 11時~12時,12時30分~14時30分

辰巳大阪本校 17時~18時,18時30分~20時30分

京都と大阪の内容は同一です。


こちらはいつものハコ総論+プレゼミ(平成25年刑法若しくは平成25年民法)です。

どっちの問題を使うか,確定次第告知しようと思っています。


ということで,いろいろ動きます。



ロー在学生及び択一で涙をのまれた方は是非お越しください。

スタートは早い方がいい。

というか,もう始められてますよね。



択一に合格して結果待ちの方は,合格を信じてこの記事を忘れてください。

13日の前に再度告知しますので。



2015年合格する方のために,今シーズンも微力を尽くします!


2014年9月1日月曜日

8月講義報告

もう少し早めに更新すべきでしたが,何かとバタバタしており遅れてしまいました。

まとめるのにそれなりの時間を要していました…

ということで,遅くなって申し訳ありません。



お盆の期間を利用して,東京・京都で立て続けに講義を行ってきました。


①8月14日@辰巳東京本校(youtubeで公開中)

②8月15日@学習院大学

③8月17日@辰己京都本校



①と③は基本的に同じことをしました。



平成24年刑法の問題を使用し,ハコ総論についてお話しするというものです。

こちらは司法試験受験生が対象ということで,いつも通りの講義といったイメージで臨みました。




②については,学部生のゼミを開催してくれとの依頼があったので,4時間超の講義でハコ思考総論(約2.5時間),各論(民法・刑法それぞれ1時間強)を行いました。

学部生向けということで,普段より噛み砕いて講義する意識でいましたが,講義中のリアクションを見てより簡単に・平易にというお話になりました。
予備試験についても所々で言及したりしましたね。


予習・講義を通して講義する側にとっても非常に良い経験になりました。



(*ゼミ開催は随時受け付けています!ロー生・学部生問わず,内容についても要望に応じてチューニング可能です。ツイッター・ブログへのコメントなどでアクセスしてください。)




①②③それぞれアンケートを書いていただき,いずれもそれなりの評価をいただきました。
以下,匿名性を維持するために形式面を少し改変して公開します。
何らかの参考になれば幸いです。




①東京本校(いずれも10点満点

10点  →2通

9点   →3通

8.5点 →1通

8点   →4通

7点   →1通

6点   →2通

5点   →1通



【良かった点】

・レジュメがわかりやすかった
・声が聞き取りやすかった
・答案があったのでイメージがつかみやすかった
・他の合格者が言及しないかゆいところに言及できているのがよかった
・思考過程を終えるように講義が工夫されていた
・当たり前の言語化という発想が新鮮だった


【悪かった点】

・各論があっさりしすぎていた
・刑法に限定されていた




②学習院大学

10点3名,9点1名

少人数では悪い評価は書きにくいので,点数に大きな意味はないと思います。


【良かった点】

<三段論法について>
・三段論法がどのように評価されるか(どの点が評価対象か)知ることができた。
・「法律家の共通言語」というフレーズが新鮮だった。意識する必要があると感じた。
・抽象論のフィルターを通すという発想がわかりやすかった

<ハコ思考の必要性>
・初めて触れる発想だったが納得できた
・定型化の思考方法を学べてよかった
・これからどうやって勉強を進めていけばいいか学べた
・新しい視点が得られた

<各法律の具体的処理手順について>
・争点思考,行為の切り出しの重要性につき学べたのでよかった。
・発想の仕方だ答案にこのような違いが出るのか,新鮮だった。
・一つ一つの要件に当てはめる重要性を学べた。



【悪かった点】
・時間不足になってしまう点があった。



【全体の感想】
・論文をどう描くのか,指導してもらう機会がほとんどなかったのでとても助かった
・他の科目の検討もしてほしい
・また来てほしい ←ありがとうございます,是非!(私信






③京都本校

10点  →5通

9点   →2通

8点   →3通

7点   →1通

5点   →1通

空欄   →2通



【良かった点】

・熱意を感じた
・分かりやすい言葉で聞き取りやすかった
・受講生の反応から,伝わっていないと感じた部分を丁寧にするなど,工夫されていた
・京都でぜひゼミをしてほしい ←開催にこぎつけたいと思います!(私信


【悪かった点】

・もう少し具体的にしてほしかった
・各論が少なかった
・公法系・民事系についてもガイダンスしてほしかった
・ハコ思考とは何か,わからなかった


というところです。




具体的にしてほしい,というご意見が多かったのですが,具体的な解説をしてしまうと,私の特長が消えてしまい,ただの解説会になってしまう可能性が高いので難しいという事情があります。


長時間聞いていただき,総論を最低1時間程度お話ししたうえで各論,という今のスタイルでないと土台がないため,結局
「わかった気」
になって帰るだけになってしまいますので。


何か解いて,難しいこと,新たな着眼点を聞くのは,その場ではわかった気になりますが,その人にずっと師事するのでなければ,土台がない付け焼刃の話であり,意味がないと考えています。



私が本試験の解説を90分以内でしようとすれば,どっちつかずの中途半端なものになってしまうと思っています。

そうだとすれば,総論に各論のエッセンスを少し加えるという今の形がいいのかな,と思っています。



……という言い訳でした。



9月も随時ガイダンス・プレゼミがありますので,もしよろしければご参加ください!


近々告知しますが,

辰巳大阪京都で9月13日・20日。

京都産業大学で9月16日に公開講義をする予定です。



いずれも無料ですので是非ご参加を!

(京都産業大学は事前申込が必要,とのことですがまだまだ受け付けてくださるそうです。


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拙著「当たり前六法」好評発売中です!

2014年8月28日木曜日

接続詞の使い方

2014年現在,司法試験の回答に使える時間は2時間(選択科目は3時間)です。

司法試験は文面審査ですので,解答用紙への記入ですべて点数が決まります。


当たり前のことですが,2時間では到底解けない初見の問題が出るのが司法試験です。


そこで,省略できる時間は省略してしまおう!ということで,私は答案に使う接続詞を固定化していました。


いかにも,な感じの受験テクニックですが,表現のハコの1つですね。




そっくりそのまま真似することをお勧めしているわけではなく,接続詞の固定化→接続詞で迷う時間の省略→2時間の有効利用という流れで,有用ですよ,ということをお伝えしたいと思っています。


参考までに,以下,私はこんな感じで接続詞を固定化していました。

何らかの参考になれば幸いです。


順接 「まず・さらに・そして・加えて・なお」の順
逆説
「しかし」(180度 「もっとも」(180度ではないが留保
まとめ 「従って(小まとめ)」 「よって(中まとめ)」← 設問ごとに1個程度にしておくのがベターらしいです 「以上より(大まとめ)」


ナンバリングは公用文にあわせて 第1 1 (1) ア (ア) 箇条書きは ①②③

です。

   

2014年8月19日火曜日

【速報】ガイダンス映像公開

2014年8月14日辰巳法律研究所東京本校で開催したガイダンスにつき,辰巳の方がyou tubeでアップしてくださいましたので報告いたします。


https://www.youtube.com/watch?v=6G2hstxiawY



ネットで見るとちょっと照れますね。


平成24年の刑法を素材にお話しさせていただいているので,もしご興味があれば聞いていただければ幸いです。


2014年8月18日月曜日

ハコ思考講義(2014年版)発売日決定!

既に鮮度が落ちてきた話にはなりますが,ハコ思考講義が8月19日に発売いたします。

宣伝など含め,ハコ思考講義の特長を中心に雑感をお話しいたします。
(というか連続ツイートのまとめですね。

購入を迷われている方は参考にしていただければと思います。
もちろん,内容についての質問はできる限りお答えしますので,コメントでも,ツイッターでもask.fmでもご自由に!

<以下連ツイ>

①私にとっての基幹講義「ハコ思考」がそろそろ発売されます。講義を約2年ぶりに取り直した雑感をつぶやきます。

②まず,収録時間が大幅増加しました(6時間→13時間)。
時間を短くして,少しでも価格に反映しようかと思ったんですが,話したいことが多すぎて,結局倍以上の時間を使ってしまいましたね。

③そんな中,平成25年の問題についてはあくまで素材として使用し,言及しすぎないように意識しました。
ここに注力していたらおそらく収録時間は20時間を超えたでしょう。
ハコ思考を体感してもらう講義なので,趣旨が変わってしまいます。

④ハコ思考の体感という意味では(主観ですが)非常にうまくいったと思っています。
総論・各論ともに合格者の当たり前,処理手順の定型化についてお伝えすることができました。

⑤総論で繰り返し述べている「知識・分析・表現・体調」のハコにつき,各論を通じて具体的にどのように使用するかをお話しできたと自負しています。
時間は倍になっていますが,密度も濃くなっています。

⑥各論の中でも,例えば民法で「参考判例の使い方」,会社法で「途中答案防止法」につき時間を作ってお話しするなど,問題に絡めてどの年度の司法試験でも必要なことをお話できたかと思います。

⑦様々な趣向を凝らした本講義を実現できたのは,辰巳「ハコ思考ゼミ」,京都産業大学法職ゼミをはじめとして,様々な場で指導させていただく機会をもって,自分の講義スキル・ストックがたまってきたから。

⑧さらに,公法系以外の講義はオブザーバーとして1名に参加していただき,有益な意見を頂きました。関係各人にこの場で感謝の言葉を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。

814日(東京)・17日(京都)のガイダンスでは,平成24年刑法の問題を素材にしてハコ総論の一部分をお話しします。
根本は同じことをお話ししているのですが,素材を変えることで伝わり方が変わることはままありますので,受講を予定されている方もぜひご参加ください!【注:終了しました。なお,この件についても近日中にブログを更新します。】


17日の京都ガイダンスでは,さらにある発表をしようと思います。
講師として一人でも多くの受験生の参考になることを目標としています。ご期待ください。

(以上)

<追記>昨日多分今年受かるゼミ生とお話ししていたところ,「塩見先生の講義は手の抜き方を教えてくれる点で吸収することがありました」旨の意見を頂きました。
確かに,優秀な方への訴求の方向性としてはあるかもしれません。難しいことは話しませんが興味がわいた方はどうぞ!


京都での発表の具体的内容はゼミの開講です。

人数が集まればという留保付きですが,2015年受験に向けた「ハコ思考」ゼミを大阪・京都で開講する予定です。

講義を受けてイメージを膨らませ,具体的な演習,答案添削を通じて実力を向上させるお手伝いができるかと思います。

個別指導に近い形になりますので,学習効果も高くなるかと思います。
ぜひご検討下さい。



私としては「司法試験合格シミュレーション」に続く新しい電子書籍も執筆しなければなりませんし,リアクションがよかった「親族相続のハコ思考」を収録するためのレジュメ作りも行う必要があります。
 
さらに,京都産業大学で平成26年民法を素材にハコ思考を展開する講義をさせていただくので,その準備もありますね・・・



お話しする機会を与えられるのはありがたいことなので,全力で取り組みます!

2014年8月3日日曜日

2014年7月の勉強(事例に学ぶシリーズのススメ)

正直,特に何もしていません。

というのも,「ハコ思考」講義収録に時間を取られていたからです。

しいて言えば,実務関係の

「事例に学ぶ刑事弁護入門」


を読み返したくらいですね。

3月くらいに言いましたが,「事例に学ぶ~」シリーズは具体的でかつ実務知識も学べそうなのでかなりお気に入りです。

「事例に学ぶ建物明渡事件入門」

と,

事例に学ぶ債務整理入門




は未読なので,きっちり読んでおきたいですね。


しかし,二回試験対策という意味では8月もほぼほぼ勉強できなさそうなので,

9月・10月・11月の2.5カ月できっちり学びます。

うかるでー。

2014年8月1日金曜日

司法修習生採用選考要領

司法修習生採用選考要領が発表されましたね。


必要書類はこちら。



①最高裁判所提出書類の書式



②最高裁判所提出書類記載要領等



③司法研修書提出書類書式



④司法研修所提出書類記載要領等





提出期間が短いのが特徴ですね。
発表までの期間は長いくせに・・・というのは,毎年言われるグチです。


申込受付期間

平成26年9月9日(火)から同月16日(火)まで



少し見ていただいたらわかるのですが,わずか一週間で書くにはなかなか分量が多いです。


特に,合格後の一週間はあいさつ回りや祝賀会申込みなど,いろいろ時間を取られることが多く,書類なんか書いている暇はありません。
健康診断も当日・翌日に申し込まないと間に合わない場合とかもあります。



その上,修習地決定には「理由」欄を頑張るか否かが大きくかかわってきます。

さらに,各地の指導担当や和光の教官はいわゆる身上調査票を読み込んできます。
適当に書くと恥をかいたり・・・(実話



お金がかかる健康診断や戸籍収集等は後回しにするとしても,時間のある今のうちにダウンロードして,できる限り書いておくという対策はしておいた方がいいかと思います。



合否がわからない現状,合格を前提とした書面を書くこと自体に心折れることもあるかと思いますが,落ちたら破り捨てましょう!
去年は裁判所のサーバがダウンするという悲劇もあったので,少なくともダウンロードだけはしておくことをお勧めいたします。


その他,今できる長期の旅行などはしておいて,悔いのない夏を過ごすことをお勧めします。


ワタシモウミニイキタイデス。



PS.拙著「当たり前六法」の売り上げがキリのいい数字を突破しました!
つきましては,いずれしようと思っていたセールを開催いたします。

司法試験受験生応援セールとして,2014年8月7日木曜日まで,450円→315円のセールをおこないます!(手続を行ったので8月2日朝には少なくとも反映されているはずです)
この機会に是非ご購読ください。





PS2.真夏の連続ガイダンス

http://siominn19851225.blogspot.jp/2014/07/blog-post_30.html

皆様来てくださいね~

2014年7月30日水曜日

真夏の連続ガイダンス【告知】

夏の東京ガイダンス・京都ガイダンスが正式に決定しましたので,告知ブログを上げさせていただきます。


【東京】

8月14日18時~19時30分

辰巳東京本校

・・・高田馬場には私も行ったことがありません。

普段訪れることのないところでお話しさせていただくのは楽しみです。

東京は初めてということで,

「答案のハコ思考ガイダンス」


という(私としては)オーソドックスなタイトルをつけていただきました。




【京都】

8月17日(日)11時~12時30分

辰巳京都本校

こちらは慣れ親しんだ京都本校です。

「司法試験安定合格の技術」というタイトルで講義を致します。





【内容】

東京・京都共にほぼ同内容です。

平成24年の刑法を素材に,「ハコ」総論につきお話しします。


総論をメインにお話しするので1.5時間で具体的な問題に触れられるかという点少し不安ですが,とにかく,問題を解くのが主意ではなく,思考方法・「安定合格の技術」を身につけて帰っていただくことが主たる目的なので,満足して帰っていただければ,と思います。



とはいえ,事案説明の時間などを省略するため,

平成24年司法試験刑法



は,あらかじめ解いてきてくだされば幸いです。






・・・別のお話。


お盆期間を利用して東京に行くのは理由があります。

私は,常々ツイッターや当ブログで個別講演・ゼミの募集をしています。

その声に,ある大学の司法試験学習サークルの方が答えていただき,8月15日に4時間の講演をすることになったのです。
その大学は東京にありますので,いい機会ということで東京ガイダンスの予定も入れたという流れです。


もちろん,行くからには全力を尽くします。その講演に合わせ,別途内容はチューニングしておりますので,実りある4時間にしていただくつもりです。


関西に限らず,物理的に可能であればゼミや単発講演をさせていただく準備はできていますので,いつでもお声かけください。

夏休みにぜひ!


2014年7月24日木曜日

平成26年司法試験刑事系第2問(刑事訴訟法)

速報ベースでの雑感と構成例をお示しします。

これくらいの構成であれば「一応の水準」は割らないだろうという趣旨です。

最適解ではないということを前提に,ご参照あれ。


なお,転載する場合は一言お断りを。商業利用は勘弁してください。





【雑感】

今年の刑事系は「当たり前六法」をマスターしておけば(訴因以外)対応可能,「ハコ思考」をマスターしておけばすべて対応可能でした。
分量的に例年通り,8枚書きたくなる問題だったので,途中答案阻止のため,思考過程の定型化というハコ思考と親和性が高かったのではないかと思っています。






2 刑事訴訟法編 【事実と理論のバランス

【思考過程】

・取調べ3つと…訴因!?

2つの罪について要否可否,処理勝負になりそう


・取調べ

 ①と②<宿泊を伴う,高輪グリーンマンション事件を参照>

2つと③<起訴後の取調べ>を対比させる形,比較の視点



 事実をしっかりと引くこと

 あてはめとは整理である。一定の視点を示すことができれば多少事実を落としていても印象がいい




・訴因
 

要否

可否
殺人

論じる
あっさり認める
窃盗

あっさり認める
論じる

となりそう

・比較の観点も伝わるし,この方針でいいと思われる



・検察官は~という問われ方に注意


・少し違うが,平成24年の刑事訴訟法は要否を丁寧に論じさせる問題として参考になる




【速報ベースの答案構成】

設問1

1 取り調べ①

1 強制の処分とは言えない

2 任意処分の限界?

(1)→Aの負担と取り調べの精神的肉体的負担を比較して,社会通念上相当と認められる方法と認められる態様及び限度といえるか

    →「取調べの拒否」といえるか

【考慮要素】
取調べをした期間,捜査官の同宿・監視,移動に使用された車両,宿泊費用の負担,取調べに供した時間,帰宅・休憩等

(2)本件
   →社会通念上相当と認められる「方法」と認められる「態様」及び「限度」といえる,拒否しているとまでは言えない

(3)任意処分の限界は超えない

3 適法(とするのが②との対比でいいのではないか)



2 取り調べ②

1 強制の処分とは言えない

2 任意処分の限界?

(1)同様の基準

(2)本件

→社会通念上相当と認められる「方法」と認められる「態様」及び「限度」といえない・実質的に拒否はある

(3)任意処分の限界を超える

3 違法(1971項但し書き違反)


3 取り調べ③

1 起訴後,原則× <一方当事者になっている>

例外的に,

①取り調べを行う高度な必要性,②Aの真摯な同意,③裁判官面前に出ない第1回公判期日前であれば○

2 本件→①②③あり

3 適法



設問2

1 殺人の公訴事実について

1 殺人 → 日付1日ずれ 訴因変更必要か

2 不可欠事実変更が無く,防御権を侵害しなければ不要

3 本件,2週間の出張中のいずれか→1日の変更

不可欠な事実変更なく防御権も侵害しない

4 訴因変更不要,検察官はできれば,訴因変更するのが望ましい(平成13年判例傍論)



2 窃盗の公訴事実について

1 窃盗 → 6時間ずれ&盗品等譲受罪に変更

2 要否・必要 罪名変化 → 公訴事実特定に不可欠な事実の変更

             → 根本を維持すると一部無罪の可能性

(1)可能か?

(2)①基本的事実が同一もしくは②事実の重要部分が同一かつ非両立

(3)①とまでは言えない。しかし,
   ②窃盗罪と盗品等譲受罪は違法に物を入手している点で結果が共通
 被害者も同一,かつ同じ被害品に対する両罪は非両立


(4)訴因変更可能,検察官は別訴提起する必要はない



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