2014年2月28日金曜日

ご質問にお答えします!(その1)

最近、質問に答えるask.fmというツールを利用して、司法試験受験生の質問にお答えしています。

しかし、アプリを見たことがない方にとってはツイッターでしか触れることができません。


そこで、流れてしまわないように、司法試験関係の質問回答をまとめて、記事として残しておきたいと思います。


ご質問がある限り定期的に記事にしたいと思っています。

さて、飽きずに続けられるかなぁ。



1.教育者を志したきっかけはありますか?

司法試験に落ちた事ですね。少なからず人生を狂わされた事で、
司法試験に対する半ば恨み(八つ当たりですが)のようなものが生まれました。
自分が方法論を突き詰めて伝える事で、司法試験のハードルを低いところに持って行くのが目標です。



2.講師業・弁護士としてのキャリアプランを教えてください。

理想は赤木先生と飛鳥先生を足したような働き方です。自由かつ専門分野があり、
講師業にも邁進するのが目標です。
個別の目標については直接お会いする際にお聞きください。


3.司法試験受験に際し、1回目と2回目で特に意識して勉強したことについて教えてください。

一度目はアウトプット重視、二度目は思考手順の定型化です。
一度目から二度目にかけての思考改革は汎用性があるものだと思い、
語らせていただいてます。

ハコ思考、よろしくね!!


4.未修1年です。論文の問題集迷ってるんですがオススメありますか?

私は辰巳のえんしゅう本を使用していました。
来年4月までに既習レベルの力を身につけるのが理想です。
そのためには、簡単な演習書で答案のカタを身につけるのがいいかなぁ、と。
<参考:えんしゅう本>







5.何について話すことが一番好きですか?

仮説の実証。受験についても、弁護士業についても、
工夫次第でなんとかなる話を上手く人に伝えるのは生きがいとなりつつあります。
・・・よ、嫁の話とちゃうわ!


6.未修3年目の冬は何をどう勉強していましたか?また、仮に今から未修3年目の冬を過ごせと言われたらどう勉強しますか?
未習ではないのですが・・・
とにかくこの時期は毎日答案書いてました。あとは択一の演習。


7.択一の勉強はどのようになさいましたか?また論文試験との勉強の割合も教えていただきたいです。
択一はとにかく演習量。自分にストレスがかからない方法ならOKです。
私は毎日量を決めて過去問演習をしていました。


8.答練の順位は気にしたほうがいいですか?
最低限気にすべきだと思います。極端に知識がなく、
毎回壊滅的なら勉強量か質に問題があると判断できます。


9.「説得的な論述」って何だと思いますか?
司法試験に限定すれば。適切な条文判例知識に基づき、設問事実をしっかりと分析し、
三段論法原則例外に沿ってなされた論述の事だと思います。

10.修習中に実名でツイッターをしていて当局に目をつけられたりしませんでしたか?
幸い私はありませんでした。守秘義務に気を遣い、
自分の今いる場所も明かさない場合もあったので。
自分を守りつつ価値のありそうな情報を伝えるのはなかなか大変でした(笑)





とりあえず、関係ありそうな質問を10個ほど。

これからもまとめられるものはまとめていきます。

未習の方からの質問と択一対策の質問が多いですね…

とりあえず私は、単年度の問題集をつぶし、解説に出てきたところの条文判例本を読んでいました。

参考までに。



  

2014年2月22日土曜日

二回試験の成績

先日二回試験の成績が返ってきました。

優・良・可・不可の4段階(実質3段階)で評価されています。



報告すると、



民裁・刑弁が良、検察・民弁が可。

刑裁が不可。


民裁が可と予想してたのを良い方に裏切った以外は予想通り。



この結果から分析すると、

刑弁は難しかったので、沈まない答案が相対的に浮いた。
民弁は分量不足(今年はちゃんと書きますw)
検察は・・・やっぱり認定の丁寧さが足りないと予想。
民裁はなんでやろ?
簡単やったはずやのに。


基本的にみんながかけるところでは認定の雑さも相まって成績が伸びないと予想していましたが・・・


結局、


戦前の「当たり前二回試験」で繰り返し述べていた通り、


1.ドボンを踏まずに 2.事実と評価だけではなく、それらを結ぶ過程を丁寧に書く


という基本線を徹底して学ぶほかないのかな、と改めて感じました。


これで、極端に成績が良かったら余計刑裁の不可解さが浮いてしまう所だったので、かえってこの程度の成績が返ってきて良かったかも。 とりあえず、推認過程を丁寧に、という点が徹底できていなかったというところが敗因なのかなぁと思います。


自分の弱さが推認過程の弱さ、というのは(修習生平均よりちと弱いレベルやと思うんやけど)認め、改善しなければ、二回試験再度不合格という可能性を低くすることはできないと思っています。



そのために、現状できることは・・・事実認定の本を読むことかなぁ。

繰り返し、読んでみよう。



2014年2月18日火曜日

病気にご注意!

金曜日の晩から高熱と頭痛に倒れ、日曜日にやっと動けるようになったので休日診療に行った結果、A型インフルエンザに羅漢したと診断されました。

予備校・大学ともに1度授業に穴をあけてしまい申し訳ない気持ちになるとともに、受験生には気を付けてほしいと改めて思いました。


インフルエンザに一度かかってしまうと、すくなくとも3~4日は休み、1週間は外出禁止という、予定外の事態が生じてしまいます。


今年ははやっているようで、まだまだ安心はできません。


しょうが湯や、



手洗いうがい、



外に出るときはマスクの徹底など。




改めて私もしようと思いましたし、これから1日1日の価値が相対的に高まる受験生ならなおさらです。




身体に気を付けて日々淡々と受験勉強にいそしんでください!



(まず私が治します…)

2014年2月12日水曜日

私の年明けからの過ごし方(模試まで)

この前ご質問を頂いたので回答します。


浪人時代の1月から本番までの過ごし方です。




あくまで民事系と選択を集中的に鍛えなければならず、択一にとおることに不安をあまり感じていなかった者の対策なので汎用性に欠けると思います。


その点考慮の上見ていただければと思います。


さらに、合格体験記と被るところが多々ありますがあしからず。





コチラから飛んでいただければより当時の心境を追えるかと思います。


http://siominn19851225.blogspot.jp/2012/01/blog-post_27.html




私は2011年10月から2012年1月まで、刑事専門の法律事務所に事務員として勤務していました。




そこで、業務との関連をつけるため、1月は刑事刑に傾斜して勉強していました。



主にインプット素材は判例百選と刑事実認定重要判例、刑法事例演習教材でした。

    


暇つぶしに刑事弁護ビギナーズも見てました。




修習段階でもすごく役に立ったので、すごくおすすめです。





そして、2月は公法・選択。


インプット素材は事例研究行政法。



憲法は事例研究憲法などで発想力を鍛えるにとどめていました。


選択はA4用紙40枚程度のまとめノート。



3月から模試まで民事。


使った本のまとめなどは合格体験記にも書きました(その7-使った本参照)し、また書きます。




この勉強に傾斜していました。





この方法は賛否あるかと思いますので、参考にしすぎないようにしてください。





勉強としては1年目で247点取れていたので択一はほとんどせず、各科目の主となる問題集の答案構成を行い、書くのは過去問(ゼミ週2、90分で一応の水準が取れるよう書くもの)に限っていました。







そして、模試はWセミナー再チャレンジ割引2万円で済ませました。



成績は憲法以外で総合B判定、憲法はなぜか素点8点で足切りを受けましたねw





長くなってきたので、模試の分析も含め、次の記事に回します。

2014年2月7日金曜日

2014年1月の勉強

二回試験対策として行った1月の勉強を報告します。


① 教官との面談

刑事裁判教官に面談していただきました。

記憶をもとに再現してみた結果,小問は平均程度はかけていたようなので,やはり大問。



大問のミスも何となくですがつかめたので,今年はやらかさないように淡々と。

もちろん小問も落とさないよう,条文知識を忘れないように。




②刑事事実認定入門

石井一正先生の刑事事実認定入門を改めて読みました。

ぱらぱらですが。




③その他

辰巳法律研究所でゼミ,京都産業大学で法職講座をさせていただいている関係で,司法試験過去問を改めて解いています。

法律自体に触れることは大事ですよね。



そんなもんです。


夏くらいまではのんびりします。


夏からは・・・腹案レベルです。

2014年2月5日水曜日

厳しさ

合格者が答練の添削をする際、自分の能力を加味しないでコメントすることがあります。



いわく、



○○なミスが多い。

△△できないなんてありえない。



このような指摘は客観的に正しいことが多いんです。




でも、当たり前に○○、△△するのは意外と難しい事が多いんです。




当たり前を当たり前にするためには意識してトレーニングを重ねるしかない。


トレーニングで補完しなくても天然で当たり前をできる人がこのような指摘をする場合があります。




私も陥りがちですが、自分の能力を考えずに当たり前ラインをあげる事。





その基準はあなたの当たり前であって、標準的な方の当たり前ではない、と感じる事も多い。


指摘は正しい事が多いので、出来ない人にとってはそれが辛くなる。




正しい事を突きつけられるのは苦しいんです。


そりゃ、一日15時間勉強できる人からすれば、一日6時間しか勉強できない人はサボっているように見えるかもしれない。

まだまだ余力があるように見えるかもしれない。


しかし、できない人もいるんです。



こと司法試験に限っては、要求水準(≠合格水準)が高いので、思うようにできない人のほうが多い。





合格者の中でもギャップに苦しんでいる人も多いです。



受験生に教えるに当たっては、伝え方を考えて、相手が耐えられてかつ参考になるラインを見極める事が大事だと思う。





そこまで寄り添う必要があるのか!

と思う方がいると思うけど、私が想定する教育はここまで必要だと思います。




野球をしてる時も、技術的に正しい指摘をしてそれで満足している指導者をみてきました。


肝心なのは技術的に正しい状態を選手ができるように持って行く事。

そのために、指導者は指導の引き出しを色々持ち、その人に応じた指導をして行く必要があると思う。




これもあくまで一意見。


私は自分に甘いので、人に厳しい要求をしたくない、出来ないというだけてす。


目的達成のガイドラインを示して、そこまで連れて行く事をしない。

見ようによってはこちらの方が厳しいかも。



――――ここから本題――――



リベンジ組の方はメンタル的に厳しい時期に入ります。


しかし、つらいのは皆一緒です。


つらいときは



「つらい!!」



と素直に言ってください。





何が変わるわけでもないですが、すっきりしますよ。

参考までに,私は好きな貴志祐介さんの小説を読んだり経済法(受験中の趣味)に切り替えたりして気を紛らわしていました。













もう一つ参考までに,今年の1月30日に連ツイしたものをそのまま貼り付けてみます。



【なんとなく精神論】リベンジ受験生の方、今の時期、なかなか辛いと思います。私は落ちた直後、GWと並んでこの時期に落ち込みました。 なんか、司法試験受験生という立ち位置に落ち着いてしまっている自分がとても嫌いになりました。
 
 
(続き)そんな時、支えになったのは二回目合格の先輩から頂いたメールでした。 詳しい文面は覚えていませんが、概ね「この時期は辛いもの、淡々と勉強すれば、お前ならいける」というものでした。
 
 
(続き)私はそのメールにかなり元気付けられました。 もちろん、根拠はありません(笑)その先輩は私を過大評価していたので。 しかし、「受験生」という立場で停滞していても時は進んでいる、でも、一日には24時間しか進まないという当たり前のことを改めて思い出させてくれるメールでした。
 
 
(続き)本日受験会場が発表されたように、日々は進みます。 もっとも、一日に進むのは当たり前ですが24時間、一日だけです。 試験は5月、これも変わりません。
 
 
(続き)焦っても一日、落ち込んでも一日、やるだけのことをしても一日。 なら、本試験までの期間、合格に足る能力をつけるため、やるだけのことをやろうと開き直りました。 (メールだけではないですが、メールがきっかけでした)
 
 
(続き)浮き沈みはありました(GWなど)が、精神状態を良好に保てたのはあのメールからの開き直りがあってこそです。
 
 
(続き)まとまりがなくなってきましたが、 ・落ち込むこと ・開き直ること ・人に頼ること ができれば、比較的 ・やるだけのことをやること に繋がりやすいと実感しています。
 
 
(続き)人に頼りたい時はツイッターでもなんでも、頼りになる先輩に寄りかかればいいと思います。 そうやってこの業界は発展してきたと思っています。 一応、司法試験業界の末席にいる私としても、頼っていただければできる範囲でやれることをやる所存です。(頼りないという点は置いといて
 
 
なので、病んでしまう前に、もし病んでしまっても、「助けて!」 と声を出せば誰かがやってくることを覚えておいてください。 私は、受験生(特にリベンジ受験生)の味方です。(終わり)