2014年10月7日火曜日

「絶対にすべらない答案の書き方」と「結論から書く司法試験答案」と,「ハコ思考」(書評)

以前,ask.fm経由で「絶対にすべらない答案の書き方」と「結論から書く司法試験答案」を読み,どのような感想を持ったかを質問されました。

もっとも,2冊とも読んだことがなかったので,質問されたのを契機に購入し,一読してみました。



結論から言うと,両者ともに司法試験にとって「使える」本であることは間違いないと思います。

以下,それぞれにつき私なりのレビューをさせていただきます。



①「絶対にすべらない答案の書き方」

辰巳講師の福田先生が書かれている本です。



私とは違った,しかし似ている視点(失礼かもしれませんが…)から合格のためにどうすべきかという点につき1冊の本にしています。


滑る答案・すべらない答案を明快に分類している点が(各論の一部に私の考える見解と相違はあれど)わかりやすくてよかったと思います。



全200ページ程度で,図表などを駆使していますので,かなり読みやすいです。



各科目についても簡単に言及されており,受験生は一読して損はない本かな,と思います。



ハコレジュメ(現在100ページ程度かな?)を書籍化するならこのような形になるのかな,と思うものでした。










②「結論から書く司法試験答案」

田中嘉寿子先生が法学セミナーに寄稿されたものです。
実際に多数の方を指導された経験から,答案の書き方について思うところを教授していただいています。

・・・こちらも,マスターすれば武器になります。

司法試験の答案において,結論から書かなければならないとは思いませんが,書き方として身についているのであれば問題はないと思います。

参考答案くらいのレベルで安定してかけるのであれば,文句なしの合格だと思いますので,「これで行く!」と決めて結論から書くスタイルを徹底してみるのもいいかもしれません。














2つを読んだ結果の感想。


合格のための答案の書き方は結局,似通ってくるんだな,と思いました。

「結論から~」にしても,形式(表現)面で多少の際はあれど,法律家の共通言語たる三段論法を正確に書く,という方針自体は一緒なんじゃないかと思います。



私の指導手法である「ハコ思考」についても結局元をたどれば同じことだと思います。

それを,いかにわかりやすくお伝えするかという点が永遠の課題。

答案でもそうなんですが,今,何についてお話ししているかという点は常に考えないといけないと思います。




なお,今後も書籍購入の参考にはさせていただきます!

(全て購入していると予算的に厳しいので買う本は選びますが)


今回は2冊とも今後の講義に使える部分もある「アタリ」の本(語弊がありますが)でよかったです。


「ハコ思考」も,書籍化できるよう鋭意努力いたします!

書籍化したい!





<ちなみに電子書籍は既に出版しています>

「独占禁止法のハコ」


「当たり前六法」


「司法試験合格シミュレーション1」


書籍については,現在「司法試験合格シミュレーション2」を鋭意作成中です。

できるだけ早く出版できるよう,がんばります。



2 件のコメント:

  1. 今年合格した阪大ロー生です。
    まだまだ、ローでは、合格点をとる技術が曖昧なままだと思いますので、是非ハコ思考を広めていって下さい!!

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    1. おめでとうございます!さぞ〇〇先生や▲▲先生その他すべての恩師が喜ばれているかと思います。
      阪大ローとかかわりはもてていませんが,色々なところで,いかにして点を取るかという発想を広げて行けたろ,と思っています。
      白猫さんも思うがまま,これからのステージを楽しんでください!

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