2014年10月4日土曜日

平成26年司法試験出題の趣旨(の読み方)

出題の趣旨が発表されましたね。

http://www.moj.go.jp/content/001127521.pdf

例年9月中に発表されていたところ,少し遅くなったことにいかなる意味があるのか。


邪推しても仕方のないことですが,受験を支援している身としては早く出してほしかったところですね。



一読したところ,すでに速報や分析を行っている刑事系・民法・民訴について大きく外れるところはなかったようです。

少なくとも,私が分析している程度のことを本番で表現できれば大きく外した答案にはならなかったのではないかと思っています。

刑法の丙の扱いが趣旨でも濁されている点・刑訴問2で,「要否」につきH13判例につき紙幅を割いている点など,どのような意図か100%わかっていない点もありますが。



内容の分析はすでにいろいろな方がされているので,私は気を付けたほうがいい点を改めて。


こういう資料が出た時に真っ先に目が行くのは,「何が書けた・書けなかった」という点だと思います。
実際に,それで構わないとも思います。

もっとも,本当の合否レベルについては(何が書けた,という点も大事ですが)それ以前で決着がついているのではないかと思います。


実際に,ちゃんと書いた!と思っても,かえってきた点数をみたら評価されていないということがままあります(予備校答練でもありますよね)。


それは,「何を書くか」ではなく,「どう書くか」のレベルで差がついているのではないかと思います。

「書けているのに点がついていない」

と思った方は、今一度

「本当にその書き方で相手に伝わるか」

という点につき検討して見るのもいいと思います!


ぶんせき本や,上位合格答案集などを見て,「どう書くか」という点につき考えてみてはいかがでしょうか。


  

出題趣旨を上手く使い,合格に必要な力を蓄えましょう!

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