2012年1月27日金曜日

精神論

2回目の司法試験受験まで、不測の事態を想定すれば勉強できる日はあと約100日。

ここからは精神論の時間。
今まではガス欠を避け、あえてがむしゃらに勉強することを避けてきました。

実はこれが思ったよりもストレスで、思いのほか精神面に負担がかかります。
「周りはもっとやっているのに」
「落ちたら言い訳できない」
という思いがどうしても強くなります。



しかし、負けなかった。
無理に、がむしゃらにやって本番前に身体的にも精神的にもガス欠を起こすのが目に見えていたから。

行住坐臥勉強するのは精神的にはある種楽。
できる人はすれば良いし、そちらのほうが合格に近づくでしょう。
しかし、私はできませんでした。

去年の経験から、自分の集中力が持つのは100日、これは確実です。一回経験してますから。


再現なく努力できる強い人には多分わからない。ここは強く主張したい。

弱者だからこそ、戦略を練って、がむしゃらではない方法論が必要。
努力にすら方法論を求めました。

結果、出たのが今なんです。
このタイミングからは言い訳不要。

合格するために倒れるまで、倒れてもがむしゃらに勉強します。


2012年1月21日土曜日

模試

私は今年、答練を受講していないのて、模試で対外試合を経験しようと思っています。

考慮要素は価格。

あくまで個人的な観点ですが、主要4予備校で有意な差が出るのは母体の多さだけだと思っています。
模試でやりたいことは4日のしんどさ体感の一点だけなので。
去年の本試験で大体どの答案がどの位置につくかは把握できたと思っています。

そこでまず辰巳と伊藤塾が消えました。両方高すぎる。
あえて攻撃的な言い方をすれば、受験生の不安につけ込む資格商法レベルです。

そこで残ったWセミナーとLEC。
LECは2回(一回目はすでに終了)で30000円。
Wセミナーは再チャレンジ割引で20000円です。

ここで手放しにWセミナー!となれば楽だったのですが・・・

Wセミナーのデメリット
→本試験会場じゃない
これは結構大きなデメリット。
よりシミュレーションの精度を上げるには本試験会場で受けることは結構大事。

母数が(多分)少ない
→いいと思うんだけど、マーケティングに失敗しているのか、人数が集まらなさそう。

逆にLECのメリット
→重判がもらえる
3000円浮くってのは模試が実質27000円になるってことですからね。
Wセミナーも最新重要判例集なるものを配布して下さるらしいのですが、しょうじきいらな(r



うぬぬ。
もう少し悩みます。
(ダブル受講でも辰巳より安いのは驚き


2012年1月9日月曜日

呪い

憲法の安念教授はロー卒業をスティグマと呼ぶ。

私のある先輩は不合格後の一年(次の年の発表まで)を地獄と呼びました。



私の感覚では、司法試験は「呪い」です。

卒業後の過ごし方自体で烙印が見えないように過ごすことは可能。
蜘蛛の糸しか救いがないほど暗くもない。

一度この世界に足を突っ込んでしまったら諦めるか、合格するか。
呪いから目を逸らすか、呪いを解くしかないんです。


あーあ、シャナクシャナク(>_<)


科目の癖~刑事系

主観的な各科目の癖でございます。
最後に刑事系。

刑事系~手を動かして、評価して。伝聞パズルに負けないぞ

刑法 → 流れ
<科目特性>
 総論の枠の中に各論知識を入れる。
 抽象論に事実を入れて「処理」することが強く求められる科目。

<勉強方針>
 カタを作り、総論は最低限の知識(本質論)から導き出すトレーニング。
 カタをもって各論知識を詰め込む。条文の要件効果と保護法益。

<処理方針>
 時間が足りないので枠にはめ込むことを意識。
処理しきったら勝ち。


刑訴 → 捜査・伝聞の流れ
<科目特性>
 理論と事実の両輪。どちらかできれば「一応の水準」、両方できれば「良好」以上。
 おそらく捜査・伝聞の2問出題。

<勉強方針>
 捜査の流れと伝聞は吐き出せるように。
 どこを論じているのか、はっきりとわかるような論述を。
 刑法と同じく、基本概念は完全にマスターする

<処理方針>
 各要件へのあてはめをメリハリつけて。
 伝聞の場合訳は構成段階で。
 量的に終わらない。「処理」大事に。

科目の癖~民事系

主観的な各科目の癖でございます。
次に民事系。

民事系~カタが使えるのは会社だけ、民訴の鬼門(奇問)を乗り越える

民法 → 要件・効果
<科目特性>
 大枠がない、もしくはとらえにくい。積み重ねが生きる(かも)

<勉強方針>
 量をこなす。条文の要件効果と百選判例。
 要件事実「的」に、当事者視点で。

<処理方針>
 落ち着いて。全て上面を撫でれば全体として「良好」な点が取れる。深い解釈に意識して踏み込むのは避ける。
 結果的に深いと見られればラッキー、位の意識で淡々と要件効果。


会社 → 流れ・2段階思考
<科目特性>
 行為の効力と損害賠償、ファイナンスとガバナンス、手続と実体、対株主と対債権者など、2段階での思考を使う事が多い。

<勉強方針>
 条文と百選判例。
 浅くても広い知識を。

<処理方針>
 全体の流れをカタとして持っておき、その中に論パをはめ込む形。
 条文は正確に引く。2項トラップに注意。規則・計算規則も書けるなら。


民訴 → 3つの行為・4つの手続・5つの原則
<科目特性>
大枠がとらえにくい。強い概念理解が必要。
周りのレベルが低い。

<勉強方針>
誘導に乗って知識が出せるレベルで3つの行為・4つの手続・5つの原則を理解。
複雑訴訟については根拠条文・趣旨・要件をまとめておく

<処理方針>
 抽象論で「一捻り」が入れられたら跳ねる。他の科目と違い、負けてもともと。狙いに行ってもいいかも。(判例→その帰結では具体的妥当性が図れない→原則からの代案)

科目の癖~公法系

主観的な各科目の癖でございます。
まずは公法系。

公法系~行政法で点数を落ち着かせ、憲法は配牌

憲法 → 魔界
<科目特性>
 突き抜けるまで勉強するか、そこそこでとどめるか。後者の場合は運の要素が強いが前者で行けるほど余裕がない。
 答案構成を事前に作成出来る。

<勉強方針>
 発想を鍛えるにとどめる。ほかの科目に勉強量を費やす。

<処理方針>
 タイムリミットまでは真の利害対立について考え、無理ならあきらめて無難に書く。
 問1で主張を全部出しきって問2で全部つぶす、合憲パターン。
 ステレオタイプ上等、上位は狙わない。狙ってこけるのが怖い。


行政 → 誘導・2段階思考
<科目特性>
 訴訟と実体に2分割できる。誘導が丁寧。

<勉強方針>
 訴訟要件につきカタを作り、完ぺきに抑えた上で個別法解釈に慣れておく。
 処分性・原適・裁量は書けなければ負け。

<処理方針>
 最悪箇条書きになっても誘導に乗り切る。短答レベルの百選知識と理由のこじつけ。
 条文は項・号まで。


採点実感

23年の採点実感出ましたね。


憲法の方の表現の稚拙さ、ミスリードの多さはおいておいて、内容は各科目傾聴に値するとおもいます。


いくら反論したくても相手は採点者、安全なところからやいやい言ってくるだけなので、内容以外は無視するのが精神衛生上いいのかな、と思います。

私は、今年は採点実感を読んだ上で
1.科目特性
2.勉強方針
3.処理方法
に分けて分析して見ました。

主観的な部分が多々ありますが、もしかしたら誰かの役に立つのではないかと思い、近日当ブログで公開する予定です。

何にせよ、一応の水準を固め、たまに良好を取れれば1500には入れる。
ブレずにやって行こうと思います。