読売新聞から以下の記事が出ました。
(以下「」で囲んだ部分は引用)
「政府は、司法試験の受験回数制限を現行の「5年で3回」から「5年で5回」に緩和することを柱とした司法試験法改正案を、1月召集の通常国会に提出する方針を固めた。」
制度改革に関しては何も言うことはありません。
制度に振り回されてしまうのは受験生の常ですから。
ただ,自分の周りにも3回受験を使い切って,惜しくも涙をのんだ方が数多くいらっしゃいます。
3回目の受験は僅差で落ちた人が多い印象です。
このままのペースで次の年に受験していれば合格したであろう人も見ています。
「司法試験の合格者数の増加につながりそうだ。」
ちょっと何言っているのかわかりません。
結局,構造的に受け控えする意味がなくなったに過ぎないでしょう。
合格者数にとって+にも-にも働かないと思います。
「早ければ2015年実施の司法試験から適用される。」
経過措置なしですか,そうですか。
本当に,司法改革によって受験生は振り回され通しですね。
今回は改善とはいえ,そもそも5年制限が不合理なので,まったく納得いかない。
もっと言うと,法科大学院卒業を受験資格にしていることも納得いかない。
予備試験があるとはいえ,予備試験は予備試験で,優秀な人材に2回試験を受けさせ,回り道をさせるだけの無駄制度ではないのか,と心から思います。
「13年実施の司法試験をみると、法科大学院修了直後の受験生の合格率が39%であるのに対し、09年修了の5年目の受験生は7%と、受験が遅れるほど合格率は低下する傾向にある。このため、回数制限について、「受験生を必要以上に慎重にさせている」と疑問視する声が出ていた。」
これも言っている意味が分かりませんね。
受かった方は次の試験を受けないのだから,司法試験を受けるのは司法試験に受かったことのない人だけになる。
初回受験生は今まで回り道を強いられてきた方も一定数いることから,合格する可能性が高い人が多いことは当然だと思います。
「このため」からのいきなりの論理飛躍は委員会のお偉い先生方のご意見でしょうか。
どうなることやら。
予備試験or法科大学院・司法試験・修習(貸与)・二回試験。
自分も道半ばですが,長い道のりだ。
志高い方の参入を防いでしまわないことを祈っています。
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