2014年3月28日金曜日

改訂情報

拙著「独占禁止法のハコ~経済法まとめノート(http://amzn.to/1dj7wur)」ですが,


・表紙がない,作ってはどうか


というご意見を多数いただいたので,とりあえずの間に合わせで表紙を作成しました。

内容の改定はありませんのであしからず。


jpegないしtftt?という拡張子しか受け付けていなかったので,


単純に,

1.ワードアートで表紙作成
2.印刷
3.iPhoneで撮影
4.PCにメール
5.Amazonに登録


という手順を踏みました。

正直,もっとうまくやる方法は絶対にあります。
ちょっと暗いし。



ということで,表紙の付いた拙著を今後ともよろしくお願いします!

ps.一応,答案のハコ思考「シリーズ」として,展開を考えてみています。



*iPhoneから,表記ブレがあり適切に見られないという情報も寄せられています。
修正中ですが,個別対応いたしますので,ぶれるという方は何らかの方法で私のところまでご連絡ください!

2014年3月26日水曜日

模試の活用法


模試の活用法

 

 

模試のシーズンですね。

 

多くの司法試験受験生が模試を受験することかと思います。

 

模試は本試験と傾向が違う,と言っても,相関関係があるのは事実です。

 

模試を最大限に利用し,順当な結果が出た人はそのまま,振るわなかった方は逆転合格(表現が適切かは不明ですが)するため,

 

 

全国模試では評価されないが本試験では評価される要素

全国模試では評価されるが本試験では評価されない要素

 

 

がどのようなものかを分析してみました。
 
 

 

 

私は司法試験に合格するための実力を

 

知識

 

分析

 

表現

 

体調管理

 

4つの要素に分類しています。

 

 

 

模試においては,

 

 

1.最低限の「知識」を測ることができます。

 

争点に関する知識が正確に抽出できていることで評価が出ることでしょう。

 

 

2.添削者は「表現」に関しては意外とよく見ています。

 

書いたのに評価されてない,という主張をよく見ますが,そのような事態が生じるのは添削者がわかるように書いていないという,表現の稚拙さからだと思います。

 

 

3. 「分析」に関しては予備校模試問題で測ること,添削に評価させることは難しいのではないかと思います。

 

学者・実務家が1年間練りこんだ問題のレベルを予備校問題に要求するのは酷ですし,現実的ではありません。

 

 

4。「体調管理」は言うまでもなくトレーニングできるものですね。

 

 

 

 

つまり,知識・分析・表現・体調管理のうち、分析以外は模試でもある程度評価できるんじゃないかという結論です。

 

 

 

 

その上で,模試をいかに利用すべきか。

 

 

1.本試験シュミレーション

 
これは体調管理,ですね。

直前に何を見るかなど含め,いい予行演習にすべきです。

 

 

2.全体の中での「知識」「表現」の,自分の位置づけ

 
この点については先ほど述べたようにある程度反映されると思います。
 
 
 
 
 
3.「論点」の確認
 
多くの受験生が見ている模試での論点が仮に本試験で出た時に書き負けないというメリットも考えられます。
 
 
 
 
以上をもとに,受験生の方が模試を活用し,本試験でいい結果を出すことを祈念いたします。


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2014年3月20日木曜日

弁護士就活に関する情報

適切なタイトルが思い浮かびませんでした・・・

後輩T君(2014年初受験)から下記の質問をされましたので,答える形で更新させていただきたいと思います。


・・・ご質問に答える形であればニーズがはっきりしていいですね。



曰く,


「公募されていない事務所もしくは,サマクラ等を行っていないいわゆる「大手以外」の事務所について就職活動をしたい場合,
どのような点に気を付けて就職活動すべきでしょうか?

就職活動を始める時期も合わせて教えてください。」


とのこと。

前段と後段に分けて私の考えを述べます。





【サマクラ経由以外の事務所の就職活動について】


<公募事務所>


司法試験合格者用に「ひまわり求人求職ナビ」というサイトが解放されます。

http://www.bengoshikai.jp/kyujin/link.php


条件を入力することで,現在公募している事務所がどのあたりか,求めている人材がどのような人か,ということを見られます。


修習生の就職活動の軸はここになることが多いでしょう。



<公募以外の事務所>



想定できるルートとしては

① 委員会関係

② 世襲

③ 弁護修習先その他からの紹介

かなぁと思います。




① について。

修習生のバッジは無敵です。

弁護士会館で日夜行われている委員会にも,修習生バッジを見せて
「当該分野に興味があるので見学させてください」
というと,大抵入れます(登録後に委員会に入ることを期待されていると思います


もちろんそれだけではありませんが,委員会に参加していると,仲のいい先生もできてきます。



就職が決まっていないとなると・・・③に移行します。





② について。

説明は不要でしょう。
少数ですが,世襲もあるようです。

後,もともとの勤務先(パラリーガルなど)に就職する例もあります。






③ について。

後段の質問とも関連しますが,ほとんどの事務所は人数でいうと零細企業です。


そこに1人の人間が加入するということは,能力も大事ですが,まずは性格,人柄が見られていると思います。

全く知らない人を採用するのと,気心知れた人を採用するのでは採用に対するハードルがまったく違うことは容易に想像できると思います。



そこで,仲の良い先生を見つけ,

「いい人がいれば採用する」

枠に当たることを期待することが有効なのではないか,と思います。




つまり,実務家の先輩に覚えてもらい,気にかけてもらうことですね。

私のスタイルとしては,多方面に種をまき,どれかが芽吹けばいい,というものです。


もちろん個別の先生には本当にお世話になりとおしで,後輩に同様のことができればよいと心から感じています。

この場で改めてお礼を言いたいと思います。









【就活開始時期】

先述のように,ほとんどの事務所は人数でいうと零細企業です。


「法律事務所」という共通点はあれど,基本的に採用したいと思う時期も,待遇もばらばらだと思います。



なので,

「いつでも開始していいんじゃないの?」

という答えになります。


例えば,試験後発表前にエクスターンでお世話になった先生のもとに受験報告に行くのもいいでしょう。


(ごはんが本旨ではないにせよ)高い可能性でおいしいご飯をごちそうしていただきつつ,業界研究ができると思います。


先輩のもとにお話を聞きに行くのもいでしょう。


興味のある分野のシンポジウムなんかを聞きに行くのもいいでしょう。


知見を広げることと就職活動がある程度リンクするのがこの業界の特徴だと思っています。





参考になるかわかりませんが,

私は 「地域」 「分野」 で限定し, 「一度お話を聞かせてください」 というお手紙を送っていました。


いい時期だったからか,結構成功率は高かったですよ。

参考までに。



自由業につくのだから,自由にすればいいんです。








具体的な就職活動については,また書きます。

とりあえず情報提供ということで。



まずはT君が司法試験に受かることを祈念しています。


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2014年3月19日水曜日

独占禁止法のハコ出版(司法試験経済法の勉強法)

表記書籍を出版(アマゾン電子書籍)することになりました。




選択科目である経済法の「ハコ」をお示しし,各行為要件・効果要件の重要ポイントをコンパクトにまとめました。



300円とお求めやすい価格設定にしたのは,



①今年の司法試験に間に合わせるために急ぎ出版したこと

②ノート,という性質上大量の情報を盛り込んでいるわけではないこと

③電子書籍というツールの特徴


からです。




もっとも,

①急いだからと言って手を抜いたわけではありません。実用に耐えるものになっているはずです。

②経済法は膨大な暗記というよりは競争促進という法の特徴をとらえて知識を有効活用することに主眼が置かれているので,試験対策という意味では大量の情報はむしろノイズになること

③弁護士業にはある程度のPCスキルが要求されているし,最近は電子書籍に対するアレルギーも少し薄れてきているのではないかと感じること,あとは紙ベースで流通に乗せるリスクとの天秤


という理由から,PCを使い慣れている方からすれば,問題なく購入できるかと思います。

試験対策,という意味では最高に使いやすい道具になると思います。




売れ行きによっては司法試験後に大幅改訂するかもしれません。

その際は,2つ購入していただいていた方には購入特典として,初版のお値段を還元する,何かいいものをお付けしようかと思っています(今検討しているのは講義の音声データなど

司法試験対策,と銘打っていますが,学部の試験,ローの定期試験前に短時間でざっと見返すノートとして有効活用できるものになっています。




完全に初学者の方は,ベーシック経済法など基本的な本と併用することで司法試験受験レベルに早期到達できます。



その後,弘文堂など辞書的な本を読んで補足するという役割になると思います。


後,kindle書籍となっていますが,kindleじゃなくても見れます!

PCからでも,iOS,androidからでも見ることができるので,その点ご安心を!

一定の手続きを踏めばプリントアウトもできるらしいです(正式には未確認



みんな,かってね!(ステルスではないマーケティング)


何かあれば著者ついったーか,当ブログまでご報告ください。

 
 

これに続く流れができればいいなぁ。

2014年3月16日日曜日

ハコ思考ゼミ追加募集

現在辰巳法律研究所で開講している私のゼミですが、3月15日土曜日に刑事訴訟法1回目を終え、ひとまわし終わりました。

一周終えて感じるのは、人にものを教える難しさですね。


内容自体は教えてる間にどんどん洗練されます。
予習も出来る限りやっているのですが、講義で集中している分、発想が出て来て参考答案の修正も適宜行う羽目になります。

時間にしても3時間があっという間に過ぎます。

概ね、ゼミとしては悪くないおはなしができているのではないか、と感じています。



ゼミは残り7科目1回づつ行います。


きりのいいところで、辰巳の中の人と相談した結果、ゼミの追加募集を行うことにしました。

私の添削負担を考慮していただき、新規開講は見送り。

追加は2名に限定させていただきます。



内容は

1.事前に答案を書いて来てもらう
2.添削の上返却
3.レジュメ・参考答案を配布
4.レジュメに従い講義。随時各分野の「ハコ」をお示しします
5.添削した答案の講評
6.質疑応答

講義時間は4〜6のみ行うので3時間と短く見えますが、だいたい毎回オーバーします。
毎回書き直し答案を出す方もおり、そちらの添削もしています。受験までは添削、質問保証付きです。

これからは平成25年の答案を使用します。

価格ですが、定価(15万弱?)の半額を割ることは間違いありません。

講師である私を通していただければ、さらに割引いたします。


模試が終わり、気持ちが緩んで漫然と本番に向かってしまう可能性もあります。

直前期に勉強の柱をもう一度作ってみませんか?


後半戦開講は模試との兼ね合いもあり、4/5から、毎週土曜の夕方です。



冷やかしでも結構ですので、興味が少しでもある方は、

kkyouhei.shiomiアットgメール.com


まで!

2014年3月12日水曜日

2014年2月の勉強

2月の勉強も1月と似たようなものです。


ゼミで刑事系があったので、その予習も兼ねて共謀の考慮要素を50選で確認したり。




民事系の講義もあったので、問題に合わせて要件事実を要件事実マニュアルで調べ、復習したり。




ちなみに、この2つは司法試験対策にも非常に役立つので、(特に受験まで時間があるロー生など)が使ってみることをお勧めします。



後、検察終局処分起案の考え方の写経を始めました。


効果があるかはともかく、体で覚えておくのも有効かとは思いますので。





結局、現状こんな感じで進めていこうと思っています。


夏以降はやり方を考えなければ。




2014年3月9日日曜日

謝恩会

本日3/9に、所属していた修習クラスの謝恩会がありました。




本来、組幹事を一手に引き受けていた私が謝恩会の幹事をすべきだったのですが、
流石に幹事をするのは問題があるとおもったので変わっていただきました。



私はカメラマンということで当日の仕事だけをしました。


会ははじめにホテルでパーティー、後居酒屋で二次会。




弁護士、企業内弁護士、検察官、裁判官。


それぞれ法曹資格を得て、それぞれのフィールドで戦っています。




仕事の話(もちろん話せる範囲です)がとにかく面白く、皆悩みながら成長して行くんだな、と感じました。





もっと劣等感を刺激されるかな、と思っていましたが、
(周りが気を遣ってくれているにしろ)
全くそんなことはなく、楽しくすごしました。




他の同期弁護士とも時々会いますが、おしなべて普通の対応をとってくれるので助かります(笑)





教官もほぼ全員来てくださり、とりあえず私の方に寄ってきて心配してくれました。



顔色を見て、近況報告をさせていただき、



「とにかく元気そうでよかった」



と言ってもらえました。





皆様に心配をかけている中、元気な顔を見せられて良かったと思います。




もちろん、ご迷惑をおかけしている分、今年こそは当然に合格し、弁護士として来年の同期会を主催しようと決意を新たにしました。




この一年、法曹としてのキャリアはつめませんが、無駄にしないために頑張ろうと思います。


考えようによっては


65期(一発合格の同期)
66期(修習同期)
67期(登録同期)


と幅広いつながりが持てそうで、得をする面もあります。



周りの環境にマルをつけ、次に生かす努力をしよう、と改めて感じました。





いやー、行ってよかった!

私はそれなりに元気なので、お誘いお待ちしています!


同期の方、先輩・後輩の皆様、まだ見ぬ方々!

今後ともよろしくお願いします!



2014年3月7日金曜日

ご質問にお答えします!(その2)

ask.fmまとめ。

司法試験に関係ありそうな質問をまとめてます。


1.法律を一番最初に学び始めた初学者時代、最も苦手だった科目と得意だった科目を教えてください。

得意:刑法、答案のカタが確立しやすかったから。苦手:民法、曖昧不明確だったから。ほほうしうそう
言語化するかはともかく、ハコを作れていたかどうかですね。




2.①ハコ思考を思いつくキッカケ②確立していく過程で参考になった
本、言葉、経験などがあれば教えて下さい。

1.明確に意識したのは一度落ちてから。確実に受かるために何をすべきかを考えぬいたのがきっかけです。
2.これと言うものはないですね。合格者の共通項を言語化してるだけだと思っているので。



3.二回試験に落ちていることを踏まえて、
辰巳で講師として講義する際、如何にして説得力を持たせようとしているのですか?

二回試験と司法試験が全く別の試験である事を粘り強く伝えて行くしかないと思っています。

*追記 法律を使う、という観点だけは同じですが、司法試験と二回試験は全くの別物です。
 (二回試験と実務も全くの別物と思っているんで、落とすほうが悪い、と開き直っているのはまた別のお話。)

 なので、司法試験に合格した私が司法試験対策を語るのは全く問題がないと考えています。


4.二回試験と司法試験は本当に全く別の試験なのでしょうか。

「全く」別ではありません。法律を使ってます。
ただし、私は、テストとしての性格が大きく違うと思っています。
これ以上は個々人の捉え方だと思います。


5.司法試験と二回試験、落ちたときのショックはどちらが大きかったですか?

これは司法試験。
二回試験は実感がわかない。
*追記  1年の使い方として一応前に進める点は、二回試験落ちのほうがなんぼかましです。

もっとも、司法研修所からいじめのような書面を書かされる屈辱、
周りのほとんどが法曹となって取り残される辛さなど、二回試験落ち特有の厳しさもあります。
なので、「どちらも落ちないに越したことはない」という結論になりましたw


6.司法試験に落ちてから、どうやって立ち直りましたか?

覚えてないです。やるしかないと思っただけですね。あと、個人差が大きすぎるので質問に意味がないかと。

*追記 メンタル系の本はよく読みました。心を整えるとか。
二回試験に落ちた後も、放心した後にとりあえず開きましたね。



7.出題趣旨・採点実感は何回くらい読みましたか?

まず、共通するポイントを括りだせるまで読みました。
次に、問題を解いた後に、当該問題で何が求められていたのか知るために読みました。
何回、ではなく何を得るために読んだかが大事です!!


8.来年からローに入学するものです。
 塩見さんはICレコーダーを講義で使用していましたか?
 もしこれは使い勝手がいいというおすすめのICレコーダーがあれば教えてください。

繰り返し聞く事に価値を見出さなかったので、使ってません。
ご質問いただいたのに力になれずごめんなさい・・・
*追記 繰り返し聞くより、一度目に聴く集中力を大切にしていました。ということにしておきます。
 レジュメ穴埋め式の講義の後は、すり合わせの時間はとってましたね。


9.ハコ思考の講座は答案に即効性がありますか?
(辰巳がフェア開催中なのでDVDを買おうと思っております。)

形式面を整える事、分析の切り口を意識できるので「私は」即効性があると思っています。


10.就活でどのように内定をとったか教えて下さい。

一つ目の事務所は発表前説明会で目立ってそこからトントン拍子。
内定取り消しを受けて、二つ目の事務所は元々の知り合いの先生とお食事した流れで。

もっとも、二つ目の事務所も履歴書出しましたよ。



二回試験関係の質問はなかなかつらいものがあります。
逃げるつもりはありませんが。


その他、就活関係の質問もありましたね。


いろいろエントリ書きたいこともありますので、記事のストックがなくなれば投下したいと思いますw

絶対内定シリーズはお勧めですよー!