模試の活用法
模試のシーズンですね。
多くの司法試験受験生が模試を受験することかと思います。
模試は本試験と傾向が違う,と言っても,相関関係があるのは事実です。
模試を最大限に利用し,順当な結果が出た人はそのまま,振るわなかった方は逆転合格(表現が適切かは不明ですが)するため,
全国模試では評価されないが本試験では評価される要素
全国模試では評価されるが本試験では評価されない要素
がどのようなものかを分析してみました。
私は司法試験に合格するための実力を
知識
分析
表現
体調管理
の4つの要素に分類しています。
模試においては,
1.最低限の「知識」を測ることができます。
争点に関する知識が正確に抽出できていることで評価が出ることでしょう。
2.添削者は「表現」に関しては意外とよく見ています。
書いたのに評価されてない,という主張をよく見ますが,そのような事態が生じるのは添削者がわかるように書いていないという,表現の稚拙さからだと思います。
3. 「分析」に関しては予備校模試問題で測ること,添削に評価させることは難しいのではないかと思います。
学者・実務家が1年間練りこんだ問題のレベルを予備校問題に要求するのは酷ですし,現実的ではありません。
4。「体調管理」は言うまでもなくトレーニングできるものですね。
つまり,知識・分析・表現・体調管理のうち、分析以外は模試でもある程度評価できるんじゃないかという結論です。
その上で,模試をいかに利用すべきか。
1.本試験シュミレーション
直前に何を見るかなど含め,いい予行演習にすべきです。
2.全体の中での「知識」「表現」の,自分の位置づけ
この点については先ほど述べたようにある程度反映されると思います。
3.「論点」の確認
多くの受験生が見ている模試での論点が仮に本試験で出た時に書き負けないというメリットも考えられます。
以上をもとに,受験生の方が模試を活用し,本試験でいい結果を出すことを祈念いたします。
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