2014年3月20日木曜日

弁護士就活に関する情報

適切なタイトルが思い浮かびませんでした・・・

後輩T君(2014年初受験)から下記の質問をされましたので,答える形で更新させていただきたいと思います。


・・・ご質問に答える形であればニーズがはっきりしていいですね。



曰く,


「公募されていない事務所もしくは,サマクラ等を行っていないいわゆる「大手以外」の事務所について就職活動をしたい場合,
どのような点に気を付けて就職活動すべきでしょうか?

就職活動を始める時期も合わせて教えてください。」


とのこと。

前段と後段に分けて私の考えを述べます。





【サマクラ経由以外の事務所の就職活動について】


<公募事務所>


司法試験合格者用に「ひまわり求人求職ナビ」というサイトが解放されます。

http://www.bengoshikai.jp/kyujin/link.php


条件を入力することで,現在公募している事務所がどのあたりか,求めている人材がどのような人か,ということを見られます。


修習生の就職活動の軸はここになることが多いでしょう。



<公募以外の事務所>



想定できるルートとしては

① 委員会関係

② 世襲

③ 弁護修習先その他からの紹介

かなぁと思います。




① について。

修習生のバッジは無敵です。

弁護士会館で日夜行われている委員会にも,修習生バッジを見せて
「当該分野に興味があるので見学させてください」
というと,大抵入れます(登録後に委員会に入ることを期待されていると思います


もちろんそれだけではありませんが,委員会に参加していると,仲のいい先生もできてきます。



就職が決まっていないとなると・・・③に移行します。





② について。

説明は不要でしょう。
少数ですが,世襲もあるようです。

後,もともとの勤務先(パラリーガルなど)に就職する例もあります。






③ について。

後段の質問とも関連しますが,ほとんどの事務所は人数でいうと零細企業です。


そこに1人の人間が加入するということは,能力も大事ですが,まずは性格,人柄が見られていると思います。

全く知らない人を採用するのと,気心知れた人を採用するのでは採用に対するハードルがまったく違うことは容易に想像できると思います。



そこで,仲の良い先生を見つけ,

「いい人がいれば採用する」

枠に当たることを期待することが有効なのではないか,と思います。




つまり,実務家の先輩に覚えてもらい,気にかけてもらうことですね。

私のスタイルとしては,多方面に種をまき,どれかが芽吹けばいい,というものです。


もちろん個別の先生には本当にお世話になりとおしで,後輩に同様のことができればよいと心から感じています。

この場で改めてお礼を言いたいと思います。









【就活開始時期】

先述のように,ほとんどの事務所は人数でいうと零細企業です。


「法律事務所」という共通点はあれど,基本的に採用したいと思う時期も,待遇もばらばらだと思います。



なので,

「いつでも開始していいんじゃないの?」

という答えになります。


例えば,試験後発表前にエクスターンでお世話になった先生のもとに受験報告に行くのもいいでしょう。


(ごはんが本旨ではないにせよ)高い可能性でおいしいご飯をごちそうしていただきつつ,業界研究ができると思います。


先輩のもとにお話を聞きに行くのもいでしょう。


興味のある分野のシンポジウムなんかを聞きに行くのもいいでしょう。


知見を広げることと就職活動がある程度リンクするのがこの業界の特徴だと思っています。





参考になるかわかりませんが,

私は 「地域」 「分野」 で限定し, 「一度お話を聞かせてください」 というお手紙を送っていました。


いい時期だったからか,結構成功率は高かったですよ。

参考までに。



自由業につくのだから,自由にすればいいんです。








具体的な就職活動については,また書きます。

とりあえず情報提供ということで。



まずはT君が司法試験に受かることを祈念しています。


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