2014年7月14日月曜日

予備試験(論文)と司法試験短答式試験

まずは予備試験論文式試験を受験された方,本当にお疲れ様でした。


ざっと問題を見たところ,いやらしいところもありましたが,おおむね実力通りの結果が出そうだという印象です。

ロー入試やローの期末テストなどもあり,休んでいる暇もありませんが,できれば再現答案を作成されると評価が返ってきたときの重要な指針になると思います。

心身にとって厳しい物ですので「絶対作れ!」とはとても言えませんが…



そんな中,来年(平成27年)司法試験の短答式試験のレギュレーションが発表されましたね。

http://www.moj.go.jp/content/000124828.pdf


簡単にお伝えするとこんな感じです。
①試験日程

 最終日(今までと同様)

②試験時間

 憲法・刑法50分,民法75分(今年までは公法・刑事90分,民事150分)

③出題方針

基本的事項に関する内容を中心とし,

過度に複雑な形式による出題は行わないものとする

との運用を維持
ほんとうですかねぇ・・・


④問題数

 憲法・刑法20~25問,民法30~38問(今年までは憲法・刑法20問,民法35~36問)



⑤総合評価

 短答式試験と論文式試験の比重を1:8

 総合点は

   短答式試験の得点 + ( 論文式試験の得点 × 800分の1400)


となるようです。短答式のてんが2分の1されなくなっているんですね。

総合得点にもよりますが,短答1問がますます重要になってくる可能性もあります。



といったところですかね。


3科目になって1科目あたりの勉強量は増加します。
試験委員の言葉を信用すれば,「形式面は」複雑にならないということです。

論文式試験の採点人数をこれ以上増やすわけにもいかないので,合格者は据え置き(かそれ以下)になるでしょう。


以上より,合格に必要な点は上がるのではないか,と思われます。


とはいえ,条文・判例・困ったときのリーガルマインドという短答対策の方針は変わらないはずなので,勉強するしかないですね。

おそらく受験生全体の傾向として不確定要素の少ない民法の条文を押さえてくると思いますので,より精密に民法条文を抑えることが必要になると思います。



あとは憲法の判例を事案から抑えること。百選以上の事案を知っておく必要があります。




来年から4回目5回目受験の方もいらっしゃるので,短答は激戦化すると思います。

「当たり前」を抑え,論文式で戦いましょう。

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