司法試験を終えて,再現答案を書かれている方も多いと思います。
ブログにアップされている方も増えてきました。
そこで,本日は再現答案についての私の考え方を一つ。
再現答案については,
「書ければいいけど書けなくてもやむなし」
というスタンスをとっています。
まず,「書ければいい」という点について。
合格者の立場から。
再現答案は予備校に売れます。
売れない場合も,後輩指導に役立ちます。
あげればかなり喜ばれます。
あと,変な話思い出作りにもなります(不要な方も多いでしょうが)
不合格者の立場から。
試験直後の再現があるとないとでは分析の精度が変わります。
択一に通過している方ならなおさら,再現答案と実際の論文試験成績を見比べて分析してみることで,試験委員の先生方が何を求めているか,何を書けば評価されたのかが実感できると思います。
抽象的にはあらゆる方が説明していることなのですが,やはり実感するとしないとでは違います。
再現を合格者や信頼のおける方に見てもらう事により,改善点が図れることもメリットです。
私も2013年の司法試験再現答案は述べ150通ほど見させていただきました。
「書けなくてもやむなし」という点について。
もっとも,再現答案って書くのがつらいんですよね。
自分のミスもミスったように書かなければならないし,構成用紙から自分が何を考えて答案を書いたか読み取れないときもあるし。
万人に「書け」というマッチョな精神を持ち合わせていない,できることなら(精神的には)楽をして合格してもらいたい私としては,あんなにしんどいことを人に強いるのは違うかなぁ,と思っているわけです。
この業界って精神的にマッチョな人が多く,マッチョ精神を要求されることが多いので時々息苦しくなることもあったりなかったり・・・
ということで,上記結論に。
ちなみに,私は1年目は構成のみ残し,2年目は書いてブログにあげました。
現在の仕事を考えれば再現を書いてよかったと思ってはいますが,普通の受験生が合格するとして,再現を書く必要はあるかなぁ,という点は疑問です。
落ちたときに,自己分析という観点からは構成のみで十分でしたし。
再現を早期に書いてあげておられる方は素直にすごいなぁ,と思います。まる。
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