二回試験対策(民事裁判)と、二回試験対策(民事弁護)に分けてツイートした分をまとめました。
総論についてはこちら(http://siominn19851225.blogspot.jp/2013/11/blog-post_7.html)をどうぞ。
二回試験対策(民事裁判)
<本番気をつけること>(改訂予定あり)
とにかく無難に!
高得点はいらない。
普通の修習生であればいい。
淡々と,当たり前のことを丁寧に書く。
・起案要領に従う。
特に,主張整理問について,「要件事実」を書かせるか,「要約」で足るか。
・要約問でも要件事実について考える。
多めに考えて、削る。
大ブロックレベルでの誤りはダメージ大。
・訴訟物はよって書きと記載全体を確認。
追加変更申立書がある場合は注意。
・民裁は,原告の立証と,被告の弾劾を観察する。
攻防の対象となった全証拠を慎重に点検し判定過程をきちんと説明しつつ,崩れたか維持されているかを判定する。
全ての要件事実が立証できていたら原告を,どれかを崩すことに成功していたら被告を勝たせる。
・①動かしがたい事実の確定、②それに沿わせ、信用性の高い供述でつなぐ。
その結果、③コアとなる事実(要証事実)の有無について結論を出す。
・①動かしがたい事実の確定について
ア 争いのない事実(主張書面)
イ 客観的な証拠により認定できる事実(物証)
ウ 双方本人の供述が一致する事実(主張書面、調書)
エ 自己に不利益な供述(主張書面、調書)
②供述の信用性について
客観的事実との整合性
供述の具体性
変遷の有無
合理性
経験則
③コアとなる事実(要証事実)の有無
① ②につき、要証事実に近しい、固い事実から拾っていく
・書きもらし、論理矛盾をなくすために、①日時、②主体は必ずできる限り特定して書く
・【間違い例】:被告二人の事案で主張整理を問題は片方だけに限定してくれていたにもかかわらず,両方書いて事実認定時間不足になる。起案要領をよく読み,このようなミスを防ぐ。
・【遅延損害金】履行遅滞に基づく損害賠償請求。付帯請求落としミスもある。
<事前学習>
・新問研熟読。
類型別,要件事実問題集・30講のどちらかをざっとみる。
分からなければ要件事実マニュアルのレベルまでは調べる。それ以降はとりあえず放置。
・ステップアップと「しおり」をもう一度読んでおく。
民事訴訟における事実認定はざっと見で。
・民事訴訟における事実認定の第3章「契約類型による事例分析」には参考裁判例と間接事実が挙げられているので,それを読んで感覚を掴む。
・取引実態等々に関する典型的かつ抽象的なストーリーを持っておく。
・講義のノートとバントマニュアルを見直す。バントについては傾向が変わっている点注意する。
二回試験対策―民事弁護
<本番気をつけること>
とにかく無難に!
高得点はいらない。
普通の修習生であればいい。
淡々と,当たり前のことを丁寧に書く。
・①起案要領をよく読む②当事者の略称を使わない(使うなら最悪使うことを明示する)
・おそらく最終準備書面が出る。
・判断者の立場は要らない,自分の側の当事者。訴訟ベースで考える。
・自己の立場を要件事実に沿って間接事実を拾い,証拠を引用。
評価を加えて自己の立場の結論に繋げるのが主な作業。立場によって書く内容が違ってくるけど,可能な限り厳密に事実を認定して評価するのは共通している。
無理な経験則,曖昧な事実の要約,守らなければならない基本から外れるなど,してはいけないことを回避すると大外しはしない。
<事前学習>
・各白表紙の「最終準備書面」の項を読む。
主張整理,事実認定は民事裁判の勉強で何とかなるので民裁の勉強をしっかりする。
・要件事実と事実認定!!
soul64です。
返信削除塩見さんのお名前はツイッターでいつも素晴らしい評価がされていて、
このブログを拝見して、その秘密がわかりました。
とても幸せなことにフォローリクエストいただきましたが、ツイッターの不具合で
承認できません。ブラウザもいろいろかえましたが・・
しばらくしたら何回かトライしようと思ってます。
こんごともよろしくご指導くださいませ。