2013年9月18日水曜日

三段論法の徹底

法的三段論法についての質問に回答した際,少しまとめてみたので記事としてUPしてみます。


三段論法を徹底するためには,まず,法的三段論法を理解してください。

 

そもそも三段論法とは大前提(主に普遍的な法則)と小前提(個別の単なる事実)から結論を導き出す推論方法です。

 簡潔に説明すると以下のような論法です。

 

A(小前提)はB(大前提)である。

B(大前提)はC(結論)である。

よってA(小前提)はC(結論)である。

 


「A」と「C」という元々直接的には関係しない事柄を,両方と関連性のある「B」という事柄を用いて論理的に結びつける手法です。

 

 

 

そして,法的三段論法とは,規範・あてはめ・結論です。

 

規範

あてはめ

結論

 

です。

このままでは使える形にならないので,

 

(趣旨からの理由を付けた)規範

(評価付きの)あてはめ

(問いに対応した)結論

 

となります。

 

 

単純にいえば,どんな問題でも条文から規範を作出し,規範と完全に一致した文言に当てはめ,結論を出すことを徹底することで三段論法が完成します。

 

もっとも,問題でカタを崩されてしまえば,三段論法を徹底できません。

その点については普段の学修で上記三段論法の理屈を理解し,徹底的に意識すること,難しい問題であればあるほど意識することで対応できます。



まとめると,三段論法の徹底には三段論法の理解と意識が必要,ということです。

三段論法をマスターし,合格へ進んで下さい。

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