三段論法を徹底するためには,まず,法的三段論法を理解してください。
そもそも三段論法とは大前提(主に普遍的な法則)と小前提(個別の単なる事実)から結論を導き出す推論方法です。
簡潔に説明すると以下のような論法です。
A(小前提)はB(大前提)である。
B(大前提)はC(結論)である。
よってA(小前提)はC(結論)である。
「A」と「C」という元々直接的には関係しない事柄を,両方と関連性のある「B」という事柄を用いて論理的に結びつける手法です。
そして,法的三段論法とは,規範・あてはめ・結論です。
規範
あてはめ
結論
です。
このままでは使える形にならないので,
(趣旨からの理由を付けた)規範
(評価付きの)あてはめ
(問いに対応した)結論
となります。
単純にいえば,どんな問題でも条文から規範を作出し,規範と完全に一致した文言に当てはめ,結論を出すことを徹底することで三段論法が完成します。
もっとも,問題でカタを崩されてしまえば,三段論法を徹底できません。
その点については普段の学修で上記三段論法の理屈を理解し,徹底的に意識すること,難しい問題であればあるほど意識することで対応できます。
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