刑事弁護プラクティスの書評を書いた後にこのような質問をしていただきました。
曰く,
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第67期司法修習生(予定)です。
ご質問させていただきたいことがあるのですが、刑事弁護プラクティスを今読んでいます。この本を読んでいて、弁護士が実際にどのように刑事弁護活動をなさっているのかを知ることができます。
そこで、ご質問させていただきたいのですが、このような感じの、民事弁護活動について記載されている本は何かご存じでしょうか。
よろしくお願いします。
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ということで,民事弁護に限らず,
1 弁護士の日常を感じるために
2 民事弁護実務を感じるために
3 和光を感じるために
というテーマで(あくまで一修習生の意見として)簡単に書評を。
・弁護士の日常を感じるために
「こんなにおもしろい弁護士の仕事」
千原曜先生が弁護士の1週間をコミカルに書いてくれています。
正直,千原先生が書かれている弁護士と,今の若手弁護士の姿とは似て非なるもので,時代が変わった感は否めないですが,それでも概ねは似た動きをしていると思います。
私は学部時代に楽しく読んでいました。
修習に入る方は,そもそもすぐに様々な弁護士を見る機会がありますので,そのときに
「最近1週間どんな生活を送っていましたか?」
という質問をすることでこのような情報を得ることができると思います。
加えて,twitterでリアルタイムに様々な先生方が日常をつぶやいてらっしゃるのでその辺のフォローで十分だと思います。
・民事弁護実務を感じるために
「若手弁護士のための民事裁判実務の留意点」
弁護士任官もされた圓道先生が,若手弁護士が特につまづきやすい「実務家の常識」にあえて言及されています。
訴訟実務を肌で感じるのにうってつけだと思います。
「クロスレファレンス民事弁護実務」
司法研修所で民事弁護教官を務めたこともある京野先生が民事弁護実務をどう行うか,について書かれた書籍です。
上記「若手弁護士の~」と比較して詳細に書かれており
(その分「若手~」は実務家の常識に触れている点,わかりやすく記述をすることに紙幅を割いている印象)
非常に参考になります。
民事弁護実務を感じる,というよりはこの2冊については弁護修習の副読本にするのがいいでしょう。
私もすればよかったと悔いております。
・和光を感じるために
「和光だより」
刑事弁護教官を3年間勤められた大木孝先生が刑弁教官奮闘記としてかかれた本です。
新旧司法試験に合格された方がどのようにして和光で過ごしているか,和光での授業風景,そして刑弁をどのようにして学ぶかという観点が書かれています。
生活面だけ,勉強面だけ,両方通読,と様々な読み方ができると思います。
民事弁護における「刑事弁護プラクティス」のような本は寡聞にして知らないのですが,実務の感覚を知るため,「面白い」と感じた本を上げさせていただきました。
参考になれば幸いです。
何か民事弁護における「刑事弁護プラクティス」のような本あれば教えてください!
・・・・ないなら書いてみようかなぁ。
ご回答いただき、ありがとうございました。
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